トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

AstroX株式会社

高知工科大学とAstroX、宇宙輸送と成層圏輸送でペイロード輸送契約を締結

このエントリーをはてなブックマークに追加

サブオービタルロケットと姿勢制御装置の双方にセンサを搭載し、宇宙空間~成層圏・成層圏・地上の3高度領域同時観測を実施へ

AstroX株式会社(本社:福島県南相馬市、代表取締役CEO:小田翔武、以下AstroX)と高知工科大学 (所在地:高知県香美市、学長:蝶野成臣)は、高知工科大学が研究開発を進めるインフラサウンドセンサを、AstroXが開発するRockoon方式によるサブオービタルロケットおよび姿勢制御装置に搭載する2つのペイロード契約を締結しました。
現在AstroXはRockoon方式での打上げによる2026年度中の宇宙空間への到達へ向けた開発を進めています。本ミッションでは、地上・成層圏・成層圏~宇宙空間という異なる高度に配置されたセンサにより、同一音源から発生するインフラサウンドを同時に観測する三次元計測を目指します。

(写真左:CTO和田 / 高知工科大学 山本教授)

▪️Rockoonの特長を活かした「ロケット+姿勢制御装置」の同時搭載
今回の取り組みでは、サブオービタルロケットと姿勢制御装置それぞれにインフラサウンドセンサを搭載します。これにより、地上・成層圏・成層圏~宇宙空間という異なる高度におけるインフラサウンドの同時計測が可能になります。こうした同一音源の異高度同時計測は、Rockoon方式の特長を活かした計測構成です。
■ インフラサウンドとインフラサウンドセンサとは?
インフラサウンドとは、人間の耳には聞こえない超低周波の音のことです。普通の音は耳で感じ取ることができますが、インフラサウンドは可聴域以下(20Hz以下)のため耳には聞こえません。しかし、空気は確かに揺れており、火山噴火・雷・風力発電など、自然現象や人工的な事象によって発生し音速で伝わっています。インフラサウンドセンサは、そのわずかな空気の動きをキャッチし、見えない音を「見える化」することができます。これにより、遠く離れた場所で起きた出来事を準リアルタイムで検知・解析することが可能になります。
▪️同一音源を異なる高度から観測する科学的意義
インフラサウンドは火山噴火・津波・雷・雪崩・隕石突入・ロケット飛行などの計測に活用されています。本ミッションでは、地上・成層圏・成層圏~宇宙空間の異なる高度から同一音源を同時に計測することで、従来の地上観測では取得が難しかった高度方向の伝搬特性の解明を目指します。

(3つの地点でのインフラサウンド測定の概念図)

▪️Rockoonによる多層計測プラットフォームとしての可能性
AstroXは今後、Rockoonを活用したサブオービタル飛行を定期的に実施していく計画です。宇宙・成層圏での技術実証・科学観測・エンタメ利用など、Rockoonのペイロード搭載にご関心のある研究機関・企業・団体の方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
▪️学生が主体的に関わる宇宙実証教育としての取り組み
本ミッションでは、高知工科大学の研究室に所属する学生らが、ペイロード開発・試験・運用・地上観測・データ解析などに主体的に関わる予定です。日本政府の宇宙基本計画(2023年改定)では、宇宙分野の人材育成を国家戦略の重要課題として位置づけており、官民連携による実践的な宇宙教育の場の創出が強く求められています。本取り組みは、学生が実際の宇宙実証プロジェクトにプロジェクトマネジメント・システムエンジニアリング・インターフェース調整など多岐にわたる役割で参画することで、国内では得難い実践経験を積む機会となります。次世代の宇宙産業を担う人材育成という日本の宇宙政策の方向性と軌を一にする、意義深い取り組みです。
▪️将来の防災・惑星探査への展開可能性
本ミッションで実証する技術は、以下の重要分野への展開が期待されます。
・防災・減災への応用:
本ミッションで得た知見をもとに、低コスト・高機動の回収可能な気球システムやロケットを複数運用する「常時上空インフラサウンド監視網」の構築が視野に入ります。これにより、津波・火山噴火・大規模爆発といった現象について、従来の地上観測網のみでは困難だった早期・高精度での検知が可能になります。特に離島・山岳地帯など地上センサ設置が困難な地域の監視強化に加え、大気構造解析や環境モニタリングなど新たな研究分野への展開も期待されます。
・火星探査への応用:
本ミッションで実証するインフラサウンド観測技術は、将来の火星着陸探査ミッションへの応用が想定されています。火星大気の密度は地球の約1/100と希薄で、その音響伝搬特性は地球の高高度大気環境に近似しています。本ミッションで取得する薄い大気中での観測データは、火星での音響伝搬を予測・評価するうえで貴重な参考資料となります。将来の火星着陸機やローバーにこのセンサを搭載することで、隕石の大気突入時の音響波や地質活動など火星表面現象の遠距離観測への応用が期待されており、本研究はその技術基盤の構築に貢献するものです。
▪️高知工科大学 インフラサウンド研究室長 山本真行教授 コメント

ロックーン方式により初の地上・成層圏・超高層大気の3領域同時観測を目指す本ミッションは、当研究室による飛翔体搭載型インフラサウンド計測技術の実証実験として、将来の火星着陸探査にも繋がる機会です。理工学の研究成果だけでなく、プロジェクト実践経験を通じた航空宇宙工学を専攻する次世代の人材育成にも期待しています。

▪️AstroX株式会社 代表取締役CEO 小田翔武 コメント

このたび、高知工科大学様とペイロード契約を締結し、Rockoonを活用したインフラサウンド観測ミッションをご一緒できることを大変嬉しく思います。今回の取り組みは、AstroXにとって初のペイロード顧客案件であると同時に、Rockoonが単なる打上げ手段ではなく、研究機関や大学の挑戦を支える新たな輸送プラットフォームになり得ることを示す重要な一歩です。今後もAstroXは、宇宙空間だけでなく成層圏を含めた多層的な輸送機会を提供し、日本発の研究・教育・実証の可能性を広げてまいります。

▪️AstroX株式会社 取締役CTO 和田豊 コメント

本ミッションの大きな意義は、ロケットと姿勢制御装置の両方を活用することで、同一音源に対するインフラサウンドを異なる高度から同時に観測できる点にあります。これはRockoon方式だからこそ実現しやすい観測アーキテクチャであり、科学的にも非常に価値の高い取り組みです。また、地上・成層圏・宇宙空間をつなぐ三次元観測は、防災・減災分野への応用や将来の惑星探査にもつながる可能性があります。加えて、学生が実際の宇宙プロジェクトに主体的に関わる教育的意義も大きく、技術と人材育成の両面から非常に意義深いミッションだと考えています。

▪️会社概要(AstroX)
AstroX株式会社は、「宇宙開発で “Japan as No. 1” を取り戻す」をビジョンに掲げ、Rockoon方式による宇宙輸送サービスの開発を進める宇宙スタートアップです。高高度気球でロケットを成層圏まで輸送し空中発射することで、従来より効率的で柔軟な宇宙輸送の実現を目指しています。

会社名:AstroX株式会社(AstroX, Inc.)
本社所在地:福島県南相馬市小高区本町1-87
代表者:代表取締役CEO 小田翔武
設立:2022年5月20日
事業内容:宇宙輸送事業
企業URL:https://astrox.jp
・一緒に民間世界初のRockoon方式による宇宙空間到達を目指す仲間を募集中
気球とロケットを組み合わせた「Rockoon」で、民間として世界初の宇宙空間到達に挑む、その瞬間をともにつくるメンバーを募集しています。「宇宙開発で"Japan as No. 1"を取り戻す」というビジョンのもと、エンジニアからビジネス職まで、この歴史的挑戦に本気で向き合える方をお待ちしています。
採用サイトURL: https://astrox.jp/recruit/
▪️学校概要(高知工科大学)
高知工科大学は、高度な専門教育と実践的研究を通じて社会課題の解決に貢献する理工系大学です。宇宙関連分野においても観測ロケット搭載実験や南極観測など、多様な実証研究に取り組んでいます。

学校名:高知工科大学
所在地:〒782-8502 高知県香美市土佐山田町宮ノ口185(香美キャンパス)、〒780-8515 高知県高知市永国寺町2-22(永国寺キャンパス)
学長:蝶野 成臣
開学:1997年4月1日
学校URL:https://www.kochi-tech.ac.jp

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事