不妊治療netでは、20代~50代の女性を対象に、「不妊治療に対するハードル(不満、不安など)」に関する意識調査を行いました。調査の結果、不妊治療患者・経験者・未経験者(※)の93%がハードルを感じていることが分かりました。その原因は、不妊治療の負担そのものよりも、負担がどの程度か分からないことの方が大きいという傾向がありました。さらに、不妊治療に関する情報は、人に聞くよりもウェブサイトで調べている人が多いという結果も得られました。
今回、不妊治療netは、不妊治療に関心がある20代~50代の女性(不妊治療患者・経験者・未経験者)を対象に意識調査を行いました。
その結果、49%の方が不妊治療に対してハードルを「とても感じている」、44%の方が「やや感じている」となり、ハードルを感じているのは9割にものぼることが分かりました(図1)。
また、ハードルを感じている人に対し、どう感じているのかを調査したところ、「費用や時間がかかるとわかっている」上でハードルを感じている人が90%以上いました(図2)。
一方で「治療がどの程度辛いか分からない」ことが「治療が辛い」ことよりもハードルを感じている人が多く、83%いることもわかりました。
時間に関しても同様の傾向があり、「不妊治療に多くの時間がかかる」ことよりも「妊娠するまでどれぐらいの期間がかかるか分からない」ことのほうが高い割合になりました。
さらに「わからない」ことに関してどう情報収集しているのかを調査したところ、人に聞いたり雑誌や書籍で調べたりするよりも、ウェブサイトで調べる方の方が多い傾向がありました(図3)。
不妊治療をしている人でも「わからない」ことにハードルを感じるのは、あとどれぐらいお金と時間をかければ妊娠できるのか、そもそも妊娠自体できるのかがわからないから、ゴールが見えないから、という理由があるのでしょう。
近年、不妊治療を公表する芸能人も増えてきましたが、実際に不妊治療している人の多くは周りの人に「言いづらい」「聞きづらい」というのが実情だと言えそうです。
不妊治療netは、今後も調査を通じて不妊治療業界における課題を明らかにしていきます。
※
不妊治療患者:不妊治療を現在行なっている方・n=141
不妊治療未経験者:不妊治療を行ったことはないが、具体的に検討している、もしくは直近ではないが必要に応じて検討する可能性がある方・n=109
不妊治療経験者:不妊治療を現在行なっていないが、過去に行なっていた方・n=250
…ここでの「不妊治療」とは、病院等の医療機関の診断・指示を受け、行なう治療(定期的に通院するタイミング法も含む)を指します
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