株式会社インフォステラ(本社:東京都新宿区、代表取締役:倉原 直美、以下「インフォステラ」)は2025年12月14日Electronにより打ち上げられ、正常に軌道投入された国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「小型実証衛星4号機(以下「RAISE-4」)」において、打ち上げ以前の準備段階から運用に至るまで、本衛星プロジェクトを受託した衛星システムメーカー様との提携を通じた国内外の地上局利用に係る包括的な支援を提供したことをお知らせいたします。
打ち上げの概要
RAISE-4を搭載したRocket Lab社のElectronは、2025年12月14日(日本標準時)にニュージーランドの射場より打ち上げられました。衛星は予定通り軌道へ投入され、運用の第一歩を踏み出しました。インフォステラは、このミッションの成功に向け、プロジェクト初期より長期間にわたる技術支援を継続してまいりました。
海外局における運用許可取得
本プロジェクトにおいて特筆すべき成果は、許可取得が困難と言われる国での衛星運用許可の取得です。 従来、当該国における国外衛星の運用はリモートセンシング法規制が伴い、極めてハードルが高いものでした。高い要求を1つずつクリアすべく、現地パートナーを通じた当局との地道な折衝と衛星システムメーカー様との緊密な連携を通じて、当該国の上空で電波を発射し、衛星と通信するための無線局免許および運用許可を取得しました。これは、インフォステラが持つ衛星通信全般にかかる知見と国内外の地上局ネットワークとのパートナーシップが、新たな運用の門戸を開いた画期的な事例と言えます。
インフォステラが提供してきた包括的支援内容
インフォステラは、衛星の設計・製造段階から打ち上げ後の運用開始に至るまで、地上セグメントにおける極めて広範な業務を担当いたしました。
- 国内外の無線局免許・周波数調整支援: 日本国内および海外における無線局免許申請の戦略的支援、および複雑な国内外の周波数調整業務を支援。
- 技術検証・試験支援: 地上局のセットアップから、衛星と地上局間のインターフェース結合試験(FIT)、End to End(E2E)試験、衛星管制システムとの最終接続確認試験(JVIT)まで、ミッションの確実性を担保するための試験を全面的にサポート。
- 法規制・許認可対応支援: 国内外の無線局免許取得に係る、リモートセンシング法等の対応の支援。
- 初期運用(LEOP)支援: クラウド型プラットフォーム「StellarStation」を通じた、国内外のパートナー地上局ネットワークによる、打ち上げ直後のクリティカルフェーズにおける確実な通信機会を提供。
- 定常運用支援:衛星ミッションを完遂するための、地上局ネットワークサービスの提供。
インフォステラの強み:地上セグメントのトータルソリューション
本プロジェクトにおける当社の役割は、単なる通信インフラの提供に留まりません。
- 国内外を問わないワンストップ支援: 地上局の物理的なセットアップから、各国での複雑な法規制対応まで、地上セグメントに必要な全てのプロセスを国内外問わず一気通貫で支援できる能力を証明しました。
- StellarStationによるグローバル運用の実現: 自社プラットフォームを通じ、所有者の異なる世界中の地上局を一つのネットワークとして活用。これにより、衛星運用者は自前で局を構築することなく、グローバルな通信網を手に入れることが可能となりました。
株式会社インフォステラ 代表取締役 倉原 直美のコメント
「RAISE-4の初期機能確認運用フェーズ完了および定常運用フェーズへの移行を心よりお祝い申し上げます。当社は周波数調整や免許申請のご支援、地上局の選定や調整、最終的な接続試験に至るまで、JAXA様および衛星システムメーカー様と共に一歩ずつ歩んでまいりました。本プロジェクトの成功は、当社の『StellarStation』というプラットフォームの力と、国内外の地上セグメントを包括的に支える専門的な支援能力が認められた結果であると確信しています。今後も世界の宇宙ミッションを地上から支える不可欠なパートナーとして、サービスを拡充してまいります。」
インフォステラについて
インフォステラは、周回衛星向けGSaaS (Ground Segment as a Service)プロバイダーです。地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォームStellarStationを通じて、柔軟性と拡張性に優れた地上局ネットワークを提供しています。また、無線局免許取得や周波数調整業務など、衛星運用を行うにあたって必要となる地上セグメント側の業務サポートを行っています。地上セグメント構築の難易度を下げることで、衛星を活用した新しいビジネスに取り組む企業様のミッション開発とサービス改善を支援します。インフォステラは 2016年に日本の東京に本社を設立し、現在はイギリスとアメリカにも事務所を構えています。
詳しい情報は、https://www.infostellar.net/jp をご覧ください。
その他の提供サービス:
ホスティングサービス
インフォステラは、宇宙機との通信に最適な戦略的ロケーションとして選定された北海道・大樹町にテレポート(地上局)を所有・運用しています。大樹サイトには、高速光ファイバー接続、UPS付きの冗長電源設備、安全な電子機器およびデータ保管設備が完備されており、信頼性の高い運用を実現しています。さらに、日本国内におけるプレゼンス拡大として、中部および南部地域への新たなサイト展開も進行中です。
専用グラウンドセグメントサービス
インフォステラは、衛星運用者および地上ネットワーク運用者向けに、専用アンテナリソースを提供しています。これには、顧客所有アンテナのホスティングや、インフォステラ所有の専用アンテナの提供(アジア太平洋地域のホスティング拠点)が含まれます。また、通信インフラの整備、保守管理、現地規制対応を含むロジスティクスおよび関連サービスの一括運用も行っています。
StellarStationについて
StellarStationは柔軟性と拡張性に優れたクラウドベースの地上局プラットフォームです。衛星運用者は一度のセットアップで、世界中の地上局にアクセスできます。一方、地上局オーナーは、地上局非稼働時間を他の衛星運用者に貸出すことにより、収益につなげることができます。
詳しい情報は https://www.stellarstation.com/ をご覧ください。