日本ロレアルとNPOしんぐるまざあず・ふぉーらむによる、シングルマザーの経済的安定とキャリアの発展を支援する新たな取り組みが始まった。
『未来への扉』と名付けられたその取り組みは、参加者が5カ月の間にパソコン講座、コミュニケーション講座、メイクなどの身だしなみ講座、ビジネスマナー、文書作成講座などで、キャリアアップに必要なスキルを身に付け、キャリアカウンセリングを受け、希望職種の職場見学を経て、就職するまでを一貫してサポートするという画期的なもの。
10月16日には開講式が開催され、プログラムを受講する30名のシングルマザーが出席。
自身もシングルマザーであるタレントのRIKACOさんも駆けつけ、「今日、ここにいる皆さんはすでに一歩を踏み出しています。肩の力を抜いて、楽しんでください。楽しめば、学ぶ力も倍増します。女性であることを忘れず、きれいでいることを心掛けて、明るく元気に新しい扉を開けてください」とエールを送った。
35年以上もシングルマザーを電話相談でサポートしてきたNPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の赤石千衣子氏は、「一人で家計を支えるシングルマザーが、仕事と子育てに追われながらスキルアップ講座を探して、就職までたどり着くのは難しい。この「未来への扉」プログラムをおおいに活用してください」とコメント。
また主催者の日本ロレアル 副社長 井村牧氏も、「5カ月後に、皆さんひとりひとりがそれぞれの未来の扉を開いていけるよう、一緒に取り組みましょう」と語った。
また受講生を代表して、ダブルワークをしながら二人の子育てをしている矢ヶ崎 尚美さんが「仕事で子どもと過ごす時間が少ない中、月に2回講座を受けることに子どもに申し訳ない気持ちにもなりましたが、自分に言い訳をしないためにも、子どもたちのためにもがんばっていこうと決めました」と挨拶。
最後はRIKACOさんと受講生が笑顔で記念撮影をし、開講式は和やかに終了。
こういった新しい取り組みが、増え続けるシングルマザーの救世主になるのかもしれない。今後の動向もぜひ、注目していきたいものだ。