子どもたちを取り巻く環境は、大きく変化している。コロナ禍の夏、友だち関係で悩む中高生に読んでほしい書籍『友だちってなんだろう? ひとりになる勇気、人とつながる力』が、誠文堂新光社から8月12日(水)に発売された。
例年とは違う今年の「9月1日」
新学期がはじまる「9月1日」、今年のこの日は例年と違う。夏休みを短縮する学校も多く、地域によって、学年によってバラバラに夏休み明けがおとずれることも。不安を持つ子ども同士の連帯感が醸成されにくく、孤独な子たちがますます孤立に陥っていく可能性があるという。
マスク越しの会話、静粛を求められる休み時間。長いコロナ休校明けの学校生活に馴染めず、この夏休みが終わることを恐れている子どももいるだろう。
友だち関係で悩む中高生に3つの力を提唱
同書の著書・齋藤孝氏は、「誇り高き単独者になろう!」と呼びかけ、次の3つの力を提唱している。「気の合う友だちをつくる」力、「気の合わない相手ともうまくつきあう」力、「ひとりを楽しめる」力だ。
同書ではこのように伝えている。
誰とでも友だちであろうとしなくていい。楽しくて笑顔になれる「気の合う人」とだけ、友だちになればいい。ただし「気の合わない人」とも、いがみ合わず、傷つけ合わずに共存していけるよう、人づきあいのスキルを磨こう。
そして、大切なのは、自分の世界をもち「ひとりを楽しめる」力をもつこと。ひとりを楽しむ力をもつことで、人に頼りきらない関係を築けるようになる。
10代のうちに身につけておきたい「本当の人づきあい」
同書では、「雑談力」「偏愛マップ」などのコミュニケーション術を提唱してきた齋藤孝氏が、大人になってからも役立つ、10代のうちに身につけておきたい「本当の人づきあい」を伝授してくれる。
『友だちってなんだろう?ーひとりになる勇気、人とつながる力』1300円(税抜)は、誠文堂新光社の書籍紹介ページより購入可能。
「不安定な10代」を生き延び、一生使える無敵の「人間関係術」を手に入れるために。3つの力について、子どもだけでなく親も一緒に学んでみたい。