新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの芸術祭が中止や延期に。芸術に直に触れる機会が減少している。
そんな中、再びフィジカルに体験できる芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」が、10月3日(土)~11月15日(日)の期間、奈良で開催される。
五感で体験! 奥大和の「歩く」芸術祭
同芸術祭は、奈良県の吉野町、天川村、曽爾村の3つの地域をそれぞれ3~5時間ほどかけて鑑賞し、自然に包まれながらアート作品に触れることができるイベント。
広大な地域を使うことで、三密を避けることが可能になっており、コロナ禍でも五感でリアルに芸術の魅力を体感できるのが特徴だ。
世界遺産をはじめ、日本の始まりを象徴する風景を歩きながら、アートを通して身体と自然を感じられる。
「関係人口」を生み出す芸術祭
同芸術祭の鑑賞は時間を要するため、複数泊が必要だ。同地域では、これによって普段は意識しない自然や地域の人々との関わりが増え、“観光以上移住未満の地域に多様に関わる人”である「関係人口」を生み出すことも目的としている。
来訪者は、アートやアーティスト、さらに同地域に住む人々からも、新たな気づきを得られるかも。
同芸術祭のプロデューサーは、「2025年大阪・関西万博People’s Living Labクリエイター」などを務める齋藤精一が担当。キュレーターを林曉甫が務める。参加アーティストは井口皓太、上野千蔵、oblaat、菊池宏子+林敬庸、木村充伯、毛原大樹、齋藤精一、坂本和之、佐野文彦、力石咲、中﨑透、西岡潔、ニシジマ・アツシ、細井美裕、他(以上敬称略)。
現在はティザーサイトが公開中で、本サイトが8月末に公開予定。アーティスト、地域に住む人へのインタビューなども掲載され、芸術会期中のイベントなどもウェブサイトにて更新されるため、続報を楽しみに待とう。