静岡県松崎町で実施される狩猟体験を軸にした宿泊ツアーをアピールするため、松崎町の高齢者達がゾンビ役で出演するPR動画が公開された。
ゾンビキャンプで話題の、静岡県で1番人口が少ない町
静岡県で1番人口が少ない松崎町。その人口は約6,100人だ。
同町のへんな村キャンプ場では、新型コロナ以前は毎年8月と9月に「ゾンビキャンプ」が開催されていた。「ゾンビキャンプ」は、一度に100名程の参加者がゾンビに感染しないよう滞在中様々なミッションをクリアしてテントで宿泊する“エンタメ×キャンプ”で、新しい形のキャンプイベントとして話題に。20〜40代を中心に、友達同士や親子も参加している。
松崎町害獣×外住協議会が発足
そんな松崎町では、新型コロナの影響を受けて観光客が減少している一方で、鹿や猪の害獣被害が増加。この問題に立ち向かうため、同町の事業者など有志が集まり「松崎町害獣×外住協議会」を立ち上げた。「松崎町害獣×外住協議会」は、松崎町、へんな村、まつざき里山ファクトリー、伊豆いなか暮らし応援会議、飲食店などの組員で構成されている。
同団体では、へんな村が運営責任者となり、“狩猟体験”を軸に松崎町の資源を活用した体験、食事、宿泊ツアーを企画。2022年秋頃からモニターツアーを開始、2023年より本格的にツアーを開始する。
狩猟体験を軸にした農山漁村滞在型旅行
このツアーでは、体験や食事しに来るだけではなく、ゾンビや未確認生物の世界観を楽しめるエンターテイメント滞在型旅行を目指し、今まで地方に興味がなかった若者もターゲットに集客。ツアー代金は25,000円程を予定している。
また、あまり知られてないが、同町は桜餅の葉の生産量1位、国内シェア70%を占める。この桜葉も鹿被害によって大きな損害を受けているので、狩猟者を増やし、柵の設置もエンタメ化して持続できる産業にすることも目指している。
地元高齢者がゾンビに
今回制作したゾンビの世界観に没入させるPR動画には、地域一丸となって取り組む事業として、演者もなるべく地元町民にとの考えから、地元高齢者をゾンビとして起用。
ゾンビとなった町民たちもゾンビ世界観を楽しむことができ、エンターテイメントの新しい仕事が誕生した。コンセプトは、松崎町の資源を面白おかしく活かす。一次産業をエンタメ化して経済復活に挑んでいる。
ゾンビが登場するPR動画をチェックし気持ちを高めて、エンタメ型の農山漁村滞在型旅行に参加してみては。
松崎ゾンビCM:https://youtu.be/mhPEjT9Krhk