岸井ゆきの氏と高橋一生氏がダブル主演を務め、ネット・SNSを中心に話題が高まっているNHKのドラマ『恋せぬふたり』。同作品が小説となって、NHK出版より4月28日(木)に発売される。
小説『恋せぬふたり』1,760円(税込)は、Amazonと楽天ブックスで予約受付中だ。
「アロマンティック」について
「アロマンティック」とは、恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないことを指す。「アセクシュアル」とは、性的指向の一つで他者に性的に惹かれないこと。どちらの面でも他者に惹かれない人を、アロマンティック・アセクシュアルと呼ぶという。
「恋愛や性的な話を振られてもよくわからない。でも愛想笑いをしていれば大丈夫」、主人公の咲子は、そんなもやもやとした気持ちを家族や友人、同僚に理解されないまま、恋愛や結婚を促され続け、居心地の悪さを感じていた。
そんなある日「アロマンティック・アセクシュアル」というセクシュアリティを自認する男性・高橋と出会い、驚くと同時にどこか救われた気持ちになる。
誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれないふたりが、自分たちなりの生き方を模索すべく始めた共同生活は、家族、同僚、元彼、ご近所と周囲に波紋をひろげていく。その生活の先にある、それぞれの「幸せ」のあり方とは。
小説『恋せぬふたり』について
同書は、ドラマの脚本を手がける作家・吉田恵里香氏がみずから書き下ろしたオリジナル小説。小説では、咲子の視点だけでなく高橋の視点からも描くことで、それぞれの内面が深く掘り下げられている。
また、小説独自の追加描写もあるようで、ドラマを楽しんだ人もまた新鮮な気持ちで楽しめる読み応え十分の物語だという。
著者のコメント
著者の吉田恵里香氏は、『小説のお話をいただいたのは、脚本執筆が佳境に入った頃でした。「まだしばらく咲子と高橋さんと一緒にいられる」。それが素直に嬉しかったです。執筆終盤は登場人物のお話が書けなくなるのが毎回寂しくて仕方ないのです。小説版はドラマとはまた違う難しさも沢山ありましたが、ドラマでは描けなかった彼らの側面をお見せすることができました。尺の関係で、本編では泣く泣くカットしたシーンも小説版では復活しています。ドラマをご覧いただいた方も「あぁ、あの台詞はここと繋がっていたんだ!」なんて新たな発見があるはずです。小説を読みながら脳内でディレクターズカット版を再生してもらえたら、なんて思います。ドラマは最終回を迎えますが、どうぞもう少しだけ『恋せぬふたり』の世界にお付き合いいただけますと幸いです。』とコメントしている。
唯一無二の“ラブではない”コメディ『恋せぬふたり』の小説を手に取ってみては。