岐阜県安八町は、旧勤労青少年ホームを改装し、地域、都市、住民、企業、社員を「結ぶ」拠点施設として、テレワーク施設「むすぶテラス」を4月1日(金)に開業した。
移住者・定住者の転入を促進
安八町は、のどかな田園風景が広がる一方で岐阜県有数の都市に囲まれ、病院やショッピングモールなどの住空間に恵まれている。名古屋から車で30分とアクセスが良く、インターネットとパソコンがあればどこでも仕事ができる時代に、“ちょうどいい田舎”安八町で快適な仕事環境を提供する。
今般の新型コロナウイルスの感染拡大により、新しい生活様式に対応した働き方が全国的に広がり、テレワークへのニーズ、地方への回帰志向が高まりを見せている。また、全国的に人口減少問題が課題となる中、安八町においても、出生率の低下、若年世代の町外転出を背景に人口減少に転じている。
そこで、テレワーク施設を新設することで、移住者・定住者の転入を促進させたいという想いから同施設の開業に至った。
老朽化が進む勤労青少年ホームを「むすぶテラス」にリニューアルすることで、地域の人々が気軽に利用できる施設でありながらテレワーク施設として町外の人も受け入れ、双方のコミュニケーションを醸成することを目的としている。
企業と地域住民がともに利用できる施設
「むすぶテラス」は2フロアで構成され、サテライトオフィス、コワーキングスペース、コミュニティスペースにゾーン分けをすることで、企業と地域住民がともに利用できる施設となっている。館内どこでもWi-Fiが繋がり、プリンタやコンセントが利用できるほか、軽運動場も併設。また、有事の際には避難所として利用することも可能だ。
施設のコンセプトの立案、設計、施工は、空間づくりを通して地域活性化支援を行う商空間プロデュース企業のスペースが担当した。
1階は地域住民をはじめ誰でも気軽に利用できる地域コミュニティの場。ユニバーサルデザインに配慮し、フレキシブルでオープンな空間を提供する。
地域住民の寄合や企業の会議に利用できるワークスペースや会議室、子ども向けの食堂、シェアキッチンとして利用できるコミュニティキッチン、
テラスのほか、
プレイスペースも用意されている。
2階は、都心に企業を構える人から地域のワーカーまで、居心地良く集中できる快適なワークスペース。コワーキングスペースでは、「テレブース」「窓際エリア」「はたらくエリア」「リフレッシュ」とエリアを4つにゾーニングし、それぞれの働き方に合わせて利用できる。サテライトオフィスは3部屋ある。
半個室・テレブース、
リフレッシュエリア、
ミーティングルームなどが備えられている。
「むすぶテラス」を活用して、“ちょうどいい田舎”でので快適な仕事を体験してみては。
■むすぶテラス
住所:岐阜県安八郡安八町東結1561番地
営業時間:9時~21時
休館日:月曜日
HP:https://www.town.anpachi.lg.jp/musubuterasu/