グランドデザインは、全国哥麿会と共に、世界が注目する日本の「デコトラ(=ART TRUCK)」のNFTアートを発表した。3作品を4月5日(火)~30日(土)の期間、OpenSeaにて販売中だ。
デコトラの危機
70~80年代に一世を風靡した映画『トラック野郎』の乗り物「デコトラ」。かつては街や高速道路で見かけ、その存在感に圧倒されたものだ。
しかし90年代になり、車両改造や維持費など費用面での高騰に加え、派手な装飾を「威圧的」「反社会的」と嫌悪する多方面からの圧力、さらには企業がコンプライアンスを意識するようになったため、装飾されたトラックの出入りを禁止するようになり、デコトラオーナーには強い向かい風が吹くようになった。
2001年には石原慎太郎都知事が導入した「ディーゼル車規制条例」によって旧年式のデコトラは東京都に入れなくなったため、これを機にやむを得ずデコトラを売り払い、新車のトラックに買い替えたドライバーが増えた。そこに追い打ちをかけるように今、自動車のEV化の波が押し寄せようとしている。
世界が注目するデコトラ
一方インターネットによる情報発信によってデコトラの魅力は海外にまで波及し、この20年でデコトラのファンは海外にまで広がっている。GUCCIは2016年に続き2021年の100周年キャンペーンにもデコトラを登場させ、2020東京オリパラでは日本が誇るギタリスト・布袋寅泰氏を乗せて登場したのは日本が誇るデコトラだった。
東京オリパラ後にはデコトラを統括する全国哥麿会に多くの問い合わせがあり、今やこの「走る芸術」に対する関心は世界中に広がっている。
デコトラ文化をサポートする仕組みをNFTで実現
グランドデザインはこの「走る芸術=デコトラ」を後世に残すべく、全国哥麿会と共にファンによってデコトラを支援してもらう仕組みをNFTによって実現しようとしている。
車体の大きさに対し積載量が少なく、燃費も悪い「走る芸術」は荷物の運搬用には不向きで、ディーゼル規制によって旧式の車体は首都圏に入ることができないため、現在の主な活動は全国哥麿界が参加する災害支援を目的としたチャリティイベントへの参加ということになる。立派な「走る芸術」を維持していく費用は高額なのにもかかわらず、「その作品」ではお金を生まない現在の仕組みは構造的な問題となっていた。
そこでデコトラをデジタル作品にして世に問い、ファンが購入する事でその現物作品を維持する事ができれば、幸せなお金の循環を産みことができると考え、「デコトラ・アートNFT」を発売するに至った。
また、販売金額から一部金額を、歌麿会内規定に添い、日本国内の被災地へ寄付する予定となっている。
「デコトラ・アートNFT」は、なくなり次第終了。購入方法の詳しい説明は、公式サイトで確認できる。
世界が注目するデコトラのNFTアートをチェックしてみては。