宮城県丸森町の地域おこし協力隊として活動する浅野瑞穂氏と橋本沙耶花氏が、地域密着型ゲームアプリ「ぷにっとまるもり」をリリース。4月29日(金)より配信を開始した。
地域おこし協力隊の二人が起業
浅野瑞穂氏と橋本沙耶花氏の二人は、丸森町の移住や観光を促進する団体「まるもりんく」を令和3年11月に発足した。
同団体は“お試しよりもっと手軽に、観光よりももっと身近に”をテーマに、丸森町を知ってもらうだけではなく、もう一歩先の日常が垣間見えるウェブコンテンツを制作している。
デザインが得意な浅野氏と、システム開発が得意な橋本氏が協力し、“今までにない地域おこし協力隊のかたち”を実現するため、令和2年より活動を開始。現在は2カ月に1度の地域交流会「うぱカフェ」の開催や、デザイン、動画制作などを行い、丸森町協力のもと、WebメディアやYouTubeを通して、町の魅力を発信している。
一般的に「地方移住」「田舎暮らし」というと、農林水産業などの一次産業にフォーカスされがちだが、「まるもりんく」の得意分野は、ITとデザイン。ITとデザインからも地域活性化や地域おこしへのアプローチが行えることを伝えたいという想いから「町の資源×IT」をテーマとして、「ぷにっとまるもり」が開発された。
同ゲームのプラットフォームはiOSのみで、Androidは非対応となる。
地域の様々な資源をリデザイン
ゲーム画面に表示されるアイテムなどのデザインは、地名や特産品、観光施設など、丸森町にちなんだものが使用されている。ゲーム画面に登場するポストのキャラクターは、筆甫(ひっぽ)地区にある「まるもりんく」の拠点をもとにデザインしたそう。
地域の様々な資源をリデザインし、幅広い年齢層が楽しめるゲームアプリケーションに盛り込むことで、少しでも丸森町に興味関心を持ってもらいたいとの思いが込められている。
ネット環境が整っている中山間地域
移住する際に橋本氏は、「水道設備は町内全域に通っていないのに、光回線は全域に通っているなんて!」と思ったという。しかも、町内の様々な場所で町のフリーWi-Fiが使用できる。
丸森町のような中山間地域で、インターネット環境がここまで整っているというのは珍しいこと。「まるもりんく」は、その利点を最大限に生かし、発信することで、今までにはなかった「町おこし」を目指している。
また、同団体は、テレワークなどをきっかけに今後地方移住が進むと期待しており、その先駆けとなるような活動を行っていきたいと考えているそう。地域の子どもたちに対しても、Webデザインやプログラミングに興味を持つきっかけになれたらと思っているという。
地域密着型ゲームアプリ「ぷにっとまるもり」を楽しんで、丸森町の魅力にふれてみては。
「まるもりんく」HP:https://marumolink.com/