スピングルカンパニーが、国内はもとより世界各国から平和への祈りを込めて広島、長崎などに寄贈された千羽鶴を再利用した生地をアッパーに採用したスニーカー『SPINGLE MOVE「SPM-1005」』を、5月21日(土)より発売中だ。同商品は、初年度500足の販売が計画されている。
折り鶴再生糸を使用したキャンバス生地
スピングルカンパニーは、カミーノが進める折り鶴再生紙、折り鶴再生糸を活用した平和教育活動「ONGAESHプロジェクト」の取り組みに、広島の企業として深く共感し、このプロジェクトに参画して商品を作りたいと打診。今回のコラボレーション企画が実現したという。
繊細な折り鶴再生糸の折り鶴レーヨンを使用した初めてのキャンバス生地の開発は難航したそうだが、広島県備後地区の生地メーカー・篠原テキスタイルの協力により、約1年をかけ、緯糸に折り鶴レーヨン、経糸に綿を使用したオリジナルのキャンバス生地が完成したとのこと。
ロゴ入り織ネームをベロ上部分に取付
『SPINGLE MOVE「SPM-1005」』は、色とりどりの折り鶴の写真がプリントされた「SPINGLE MOVE」のロゴ入り織ネームを、ベロ上部分に取付けてデザインのポイントにしているのが特徴。
インソールには、折り鶴をモチーフにしたカラフルなオリジナル柄がプリントされ、コラボレーションの証として「SPINGLE MOVE」と「ONGAESHプロジェクト」のロゴが入っている。
シューレースは麻混の特注綿紐を使用
シューレースには、天然素材である麻混の特注綿紐が採用されている。ライニングに使用されている「COOL MAXIM/クールマキシム」は、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素材。55%が使用済みペットボトルや、繊維くずなどの再生素材から作られている。
さらに、織ネームの折り鶴の写真やインソールのデザインが際立つよう、サイドのフォクシングテープやアウトソールには、アッパーの生成り色と合わせて抑えた色味が選ばれており、ビンテージスニーカーのような雰囲気に仕上がっている。
軽くて強い「RUBEAR CNFソール」採用
同商品のソールは、「RUBEAR CNF ソール」が採用されている。
鉄の約1/5の軽さでありながら、鉄の約5倍以上の強度とされる植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバーがアウトソールのゴムに練り込まれていることで、スピングルカンパニー調べによると従来の「SPINGLE MOVE」のアウトソールと比べて摩耗性を約40%低減するという。
アウトソールの摩耗性の比較では、セルロースナノファイバーを添加したものと、
未添加のものを用い、左右同時に試着し一年間使用後、かかと部分の摩耗が確認された。
底がはがれにくく靴本体の型崩れも少ない
同商品は、バルカナイズ製法で生産されている。バルカナイズ製法は、靴本体と硫黄を加えたゴム底材を釜に入れ、加熱・加圧をかけて底付けを行う製法のこと。底がはがれにくく、靴本体の型崩れが少ないといった利点がある。
商品の詳細
同商品のサイズは、ユニセックスでXS~XLの全7サイズ展開。価格は18,700円(税込)となる。
千羽鶴をアップサイクルしたスニーカーを、この機会にチェックしてみて。