はこだて西部まちづくRe-Designは、函館市西部地区再整備事業におけるリニューアル物件の第1号として、元町公園内にある旧北海道庁函館支庁庁舎の利活用プロジェクトをスタートする。
公園内に立地する歴史的建造物
旧北海道庁函館支庁庁舎は、函館市西部地区のシンボルの一つである元町公園に位置する、1909年(明治42年)竣工の洋風建築物。屋根窓や柱頭飾りのあるコリント式の柱をもつなど、洋風建築の好例となっており、北海道の開拓史上からも特に重要な建物として、1985年に北海道指定有形文化財、1988年に伝統的建造物に指定されている。
また、元町公園は伝統的建造物群保存地区内にあることから、函館市西部地区のシンボルとして、同エリアならではの歴史が紡いできた「西部地区ライフスタイル」の象徴的な場所となっている。
西部地区ならではの豊かなライフスタイルを味わう場に
はこだて西部まちづくRe-Designは、函館市西部地区再整備事業を推進するため、函館市・函館商工会議所・地元企業等の出資により2021年7月に設立されたまちづくり会社。
今回、同社は、歴史が残る旧北海道庁函館支庁庁舎の外観を活かしながら、元町公園エリアに「歴史・伝統と先進性の融合」「食」「開放的な自然景観」といった西部地区ならではの豊かなライフスタイルを地元の人たちや観光客に味わってもらう拠点を整備することを目指す。
公園内に立地する歴史的建造物という特性を活かした食と交流の場を提供するために「Jolly Jellyfish」ブランドを活用し、5月末頃よりリニューアル工事に入り、8月中旬頃のリニューアルオープンを予定している。
「Jolly Jellyfish」が西部地区に復活オープン
「Jolly Jellyfish」は、1982年西部地区発祥のアメリカンダイナーで、看板メニューの「ステーキピラフ」は函館市民のソウルフードの一つとなっている。
同プロジェクトでは、西部地区宝来町発祥の「Jolly Jellyfish」の西部地区における復活オープンを一つのきっかけに、“非日常と日常が融合した、西部地区ならではの豊かなライフスタイル”の提案を通じて同エリアのリブランディングを推進する。具体的には、地域の人たちと連携するイベント等を企画・開催し、地元のまだ知らない飲食店との出会い、生産者の協力による地元野菜や魚介類の美味しさとの出会い、地元ならではのアクティビティとの出会いなどを提案していくという。
今後の予定
同プロジェクトは、趣旨に賛同する人や西部地区を愛する人と力を合わせることに加え、クラウドファンディング等を活用した資金調達も予定しており、公式サイトやSNSで情報発信していくというのでチェックしてみて。
西部地区の“いま”に残る“むかし”のものを活かしながら“あたらしい”未来を切り拓く、旧北海道庁函館支庁庁舎の利活用プロジェクトに注目しよう。
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