総合防災メーカーの初田製作所から、住宅用消火器の新たな商品ラインナップが登場。個性的な10種類を展開するデザイン消火器「CREATORS’ MODEL」が、5月11日(水)よりオンラインショップにて販売されている。
住宅用消火器設置に関する課題
火災の発生時には、消火器を使用した初期消火が重要だ。
消火器の使用期限は、業務用で10年、住宅用で5年。日本消火器工業会と消火器リサイクル推進センターの調べによると(※)、一般家庭の消火器設置率は43.3%で、このうち10年以上経過し使用期限が切れている消火器は全体の21.8%だったという。
事故防止の観点からも、新しい消火器への交換、古い消火器の回収や、消火器の設置が求められている。
消火器は赤色とは限らない
法令で設置義務のある業務用の消火器は、表面積の25%以上が赤色でなければいけないという決まりがある。しかし、消火器の設置が法令で義務付けられていない住宅用消火器に関しては、あまり知られていないが色の定めはない。
同社が子育て世代を中心にアンケートを行った際には、「普通の消火器を部屋に置くのは抵抗がある」「かわいいものなら部屋のアクセントになりそう」などの意見があったという。また「実家にはあるが自分では買うきっかけがなかった」「プレゼントされたら嬉しい」という声もあったことから、ギフト需要へも対応できるようパッケージを見直し、購入しやすいようオンラインショップで販売することとなった。
新デザインの住宅用消火器10種類
デザイン消火器の初回は、個性的な10種類を、3名のクリエイターが担当。
自然と人の共生をテーマにデザインを行い、環境をテーマにしたポスターが国内外で高い評価を受けているTakuji Omori氏は、
抽象的な水彩アートをイメージしデザインを制作。
自然が育んだ風景や風物の美しさをそのまま閉じ込めたいという想いと手描きの柔らかさや偶発性を大事にしながら、花・蝶・風をテーマにした模様を描いている模様デザイナーmaya氏は、
北欧(花柄)などを。
日常をきりとり、いろいろな人や物にスポットライトをあてているイラストレーター・イワタニ ユウスケ氏は、
ハッピーゾンビなどを制作した。
同商品は、皆の目の付きやすい場所や、
火の気のない玄関、廊下、リビングに設置するのがおすすめ。価格は、リサイクルシール代込みで各12,000円(税込)だ。
企画を担当した防災事業部の小野寺さんは、「核家族世帯も増え、いざという時にすぐ誰かに頼れる環境が当たり前ではないと思います。消火器がそんな人にとって“お守り”になればうれしいです。消火器を使わずに済むのが一番の願いですが、自分の大切な人や離れて暮らす家族への“お守りギフト”として候補にしていただければ幸いです。」とコメントしている。
クリエイターがデザインしたおしゃれな消火器を、自宅用やギフトにチェックしてみては。
HATSUTAオンラインショップ:https://hatsuta.base.shop/
初田製作所HP:https://hatsuta.co.jp/
※ 2020年9月「一般家庭の消火器保有・廃棄に関する実態調査」
https://www.ferpc.jp/wp-content/uploads/2021/03/2020_recycle-report.pdf