映画「一度死んでみた」や「CM・au三太郎シリーズ」等で知られる浜崎慎治氏が監督・脚本を務めるデジタル短編映画「半透明なふたり」が、6月8日(水)よりYouTubeにて全編公開中だ。
芥川龍之介の短編小説を活かした映画
同作品は、芥川龍之介の短編小説「鼻」のエッセンスを活かし、原作にはない登場人物「眼帯女」を登場させ、傷を背負った2人のラブストーリーを文学的に描いた短編映画。
メインキャストには、映画や舞台でマルチに活躍する永山瑛太さん、映画のみならず朝ドラヒロインも務めた川栄李奈さんを迎えた。
永山瑛太さんが、鼻が顎のあたりまで垂れ下がった鼻男「龍也」、
川栄さんが、いじめに遭い片目を大怪我してしまった眼帯の女性「文」を演じている。
また、主題歌は藤井フミヤさんが担当。藤井フミヤさんが映画楽曲を手掛けるのは、2010年の映画「おにいちゃんのハナビ」から12年ぶりとなる。オリジナル楽曲「水色と空色」は6月8日(水)にCDリリースされた。
舞台は夜のコンビニ
ストーリーは「鼻が顎の辺りまで垂れ下がった男・龍也は夜のコンビニでバイトをしている。最近、深夜に来店する眼帯の女の子が気になっている。その子が聴いていたヘッドフォンと店内で流れていた曲が偶然にも同じ曲で同じタイミングで流れていて、、、」というもの。
浜崎慎治監督はこの作品について、「今、世の中は傷ついています。コロナ、戦争、大災害、、、身近なところでいうとSNSでの誹謗中傷。色んなことが窮屈で、鬱屈としたこの時代に、前向きに生きていける希望になれるような作品を作りたいと思いました。主人公は傷ついた(ハンディキャップを背負った)男女。半分ずつの、半透明な彼らの出会いと再生の物語です」とコメントを寄せている。
キャストコメントも到着
藤井フミヤさんは、「水色と空色はかなり近い色なのですが、今回の主人公『龍也』とそれに寄り添う『文』。不器用にしか生きられない二人が、お互いに相手の中に自分との共通部分を見つけることで自分自身と向き合い、共に成長していく姿をイメージして作りました。是非映像と共に何度も聴いていただき、この曲の歌詞の世界も味わって頂ければと思います」とコメント。
永山瑛太さんは「『半透明なふたり』という作品が出来ました。観て頂く方々にどのように感じていただけるかは僕にも分かりません。浜崎監督というユーモアのある監督が脚本を書かれて、監督・編集されて、伝えたいことは何なのか、半透明な2人はどこへ向かうのか、昨今の正体不明なモノに対して一石を投じるエンターテイメント作品になっていると思います。楽しんで頂けたら幸いです」と思いを語った。
川栄李奈さんは「この作品は短編映画ではあるんですけど、皆さんが見やすいようにモノクロだったりとか、ダンスシーンで感情を伝えたりとか、凄くメッセージ性の強い作品ではあるので、少しでも多くの方に何か感じてもらえたらいいな、という風に思います」とコメントした。
なお、映画公開を記念し、6月8日(水)〜14日(火)の期間は、都営地下鉄大江戸線六本木駅にて屋外広告を展開中。こちらもあわせてチェックしてみて。
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCBlfq-U22FjEOFIt6csrGvw