日本パッケージデザイン協会(以下、JPDA)は、今年度が第一回となる学生パッケージデザインアワード「日本パッケージデザイン学生賞2022」の二次審査を10月5日(水)に行い、21点の入賞作品を決定。
大阪成蹊大学2年生の中野亜美さんの作品「高齢者のための手の届く電球」が大賞に選ばれた。
パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と発掘
「日本パッケージデザイン学生賞」とは、JPDAが主催し、パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と共に発掘・伝播していくことを目的にした学生パッケージデザインアワード。
「日本パッケージデザイン学生賞2022」は、5月より「つなぐ -Connect-」をテーマに作品募集が行われ、全国の大学・専門学校から300点を超える応募があった。一次審査では11名の一次審査員(JPDA会員)により入選作品82点が選ばれ、二次審査においてはJPDA会員審査員10名に外部特別審査員3名を加えた13名による討議によって、21点の入賞作品が決定した。
パッケージデザインにより生活の不便解消に成功
大賞に選ばれたのは、大阪成蹊大学・中野亜美さんの作品「高齢者のための手の届く電球」。高齢化社会の中で見過ごされがちな小さな問題から、独居老人が「電球の取り替え」が難しいという悩みを発見し、椅子に立つなど危険な行為を回避するために、電球のパッケージ本体が電球の取り替え補助の役割を果たすデザインを考案。日々の生活の中での不便をパッケージデザインで解決することに成功している。
贈賞式は12月上旬に行われ、入賞作品のリストはJPDA学生賞サイトにて公開中。入賞作品は2023年刊行の「年鑑日本のパッケージデザイン2023」に収録される。
この機会に「日本パッケージデザイン学生賞2022」の受賞作品をチェックしてみては。
JPDA学生賞サイト:https://student.jpda.or.jp/#winner
(fukumoto)