東京都中央区銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスでは、2023年1月20日(金)~2月5日(日)の期間、ポーラ・オルビスホールディングスの社内ベンチャー制度で誕生した「CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)事業」の投資先であり、現代アートのオンライン販売事業を展開するTRiCERAとの共同企画として、12名の新進アーティストによる展覧会「Chroma Distance」を開催する。
新作を含む約40点を展示予定
出展作家と展示作品は、メディウム、規模、コンセプトの点で互いに異なってはいるものの、同時に一つの共同体の中で相互に影響を与え合っている。アイデンティティの親密な描写から、崩壊と生成、時代の交錯、過去の悲惨な事件の克服への切迫感の増大まで、作品は幅広いコンセプトへの関心事を示している。
抽象的な手法と具象的な手法の両方によって、作家は空間の感覚を探求し、形式の基礎となる形と質感を考察。同展では、12名のアーティストの新作を含む合計約40点を展示予定だ。
作品紹介
展示作品のうち、いくつかを紹介していこう。
大村雪乃氏による「Cant Help Falling In Love」。黒いパネルに色とりどりの丸シールで描かれた夜景は、離れて観ると写真にしか見えないが、近づくと文房具の丸シールで描かれていることに気づく。
安価な素材で都会を象徴する夜景を描くことで、金銭的な価値の矛盾や大量消費社会の違和感を表現している作品だ。
書籍の装画やCDジャケット等にも多数の作品を描き下ろしている、さめほし氏による「Untitled」。同氏はほかにも、アクリル絵の具とペンで、崩壊と生成をキーワードに顔の造形が崩れた少女等をモチーフとした、細かい線描を交えたペインティング作品を中心に発表している。
ほかにも、沼田侑香氏、松村咲希氏、U-ku氏、相川恵子氏、チヒロボ氏、堀川由梨佳氏、Maoka Ueda氏、Ayaka Nakamura氏、あおいけい氏、高屋永遠氏の作品が展示される。
展示作品は、TRiCERAホームページから全て購入が可能。作品の多彩な表現を通して、各アーティストの世界観を感じてみては。
■「Chroma Distance」開催概要
会期:2023年1月20日(金)~2月5日(日)
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)、入場無料
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
ギャラリーHP:http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
TRiCERA:https://www.tricera.net/ja
(fukumoto)