埼玉県草加市文化会館内の伝統産業展示室にて、日本タンナーズ協会「革きゅん」プロジェクトの一環として作られた作品「THE LEATHER SCRAP KIMONO」が、2022年12月15日(木)〜3月31日(金)の期間で一般公開中だ。
国内外で高い評価を得たメイドイン草加作品
デザイナー篠原ともえさんとクリエイティブチームにより2022年2月に制作・発表された「THE LEATHER SCRAP KIMONO」は、世界で最も古い広告デザインの国際賞であるニューヨークのThe ADC Annual Awardsにおいて、ブランド・コミュニケーション部門でシルバーキューブ(銀賞)、ファッションデザイン部門でブロンズキューブ(銅賞)の2部門を受賞。さらに国内でも、2022年度東京ADC賞に選ばれた。
エゾシカ革を使用した着物は草加市で作られており、国内外で高い評価を得た同作品の実物を見たいとの声が多く寄せられたことから、このたび草加への帰郷が実現した。「メイドイン草加作品」の、いわば里帰り展示となる。
草加市は、埼玉県の南東部に位置し、心安らぐ豊かな自然に恵まれ、長く続く革の街として現在は約160社・1600人ほどが皮革の仕事に従事している。
作品展示を記念した動画も公開
また、この展示公開を記念した動画「HOMECOMING to Soka city」の公開が、SOKA LEATHERのWEBサイトやYouTube、伝統産業展示室で始まっている。今回の展示に際し、篠原さんが設営をおこなう様子も動画で見ることができる。
篠原さんは「草加市には100年近い皮革加工の歴史があり、その尊い技巧は今もなお、タンナーさん、職人さんたちへ代々受け継がれています。革の加工から商品づくりまで一貫して生産できるこの地だからこそ、今回のような作品をつくり上げることができたと思っております。草加レザーの豊かな伝統と高い技術、そして、美しい天然皮革の魅力を、この作品を通してみなさまにご堪能いただけましたら幸いです。」とコメントしている。
街の魅力と作品を作り出す職人たちの優れた技術や繊細な手仕事を、実際に目にしてみては。
WEB:https://soka-leather.jp/homecoming/
Youtube:https://youtu.be/BF4HBHSf5jg
■草加市文化会館 伝統産業展示室
住所:埼玉県草加市松江1-1-5 1F
開室時間:10:00~17:00
入場料:無料
(山本えり)