チェーホフの古典『かもめ』を英国の今注目される演出家ジェイミー・ロイドが演出した舞台「かもめ」がナショナル・シアター・ライブで公開中。
2月10日(金)にTOHOシネマズ 日本橋で開催された公開記念トークイベントに、自身も過去に『かもめ』の演出を手掛けたことがある演出家の鈴木 裕美氏と、演劇ライターの上野 紀子氏が駆けつけた。
笑いあり相槌あり『かもめ』のトークイベントが開催
そもそも『かもめ』とはどんな話なのかという素朴な疑問から、過去にさまざまな演出家によって舞台化されてきた『かもめ』についても話してもらった。登場人物がどんなキャラクターなのかについては、鈴木 裕美氏の抱くイメージにも言及があった。
例えば、「ニーナは誰が見ても美しい」と思うような女性じゃないといけないというイメージがあるなど、具体的な描写も込めた説明があり、会場からは笑いあり、相槌ありで、とても盛り上がったトークイベントになったという。そのトークイベントの模様はYouTubeからも見られる。
2月17日(金)からは兵庫県のシネ・リーブル神戸と京都府のアップリンク京都で公開が始まっている。
ゲーム・オブ・スローンズのアレンジ作品として話題
同作品は、アントン・チェーホフの愛と孤独の物語を21世紀にアレンジした作品で、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエミリア・クラークがウエストエンドに初登場/初主演した。
名声を欲し現実からの逃げ場を求める若い女性。憧れの女性を追い求める若い男。成功した作家は達成感を求めている。時代を変えるために戦いたい女優。田舎にある孤立した家では、夢は散り、希望は打ち砕かれ、心は傷つく。さまざまな思いが交差するドラマだ。
イギリスで上映された舞台を観られるNTLive
ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)は、英国で上演された話題の舞台を世界の映画館で気軽に観られる上映イベントだ。NTLiveによる最先端でこだわりの撮影技術は、上演時のパフォーマンスを舞台上で巻き起こる役者同士の空気感と鮮度はそのままに、臨場感あふれる映像でスクリーンへ届ける。
感情の揺らぎをとらえるクローズアップから、趣向を凝らした美術セットを隈なく楽しめる舞台のワイドショットまで、NTLiveなら映画館の誰もが現地の劇場のベストシートで鑑賞する観劇体験が可能だ。鑑賞料は一般3,000円、学生2,500円(要・学生証の提示)、障害者2,500円。
兵庫県のシネ・リーブル神戸と京都府のアップリンク京都近くの人は、映画館でイギリスの話題の舞台を楽しもう。
ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)公式サイト:https://www.ntlive.jp/
(佐藤 ひより)