京都市を拠点に文芸作品を出版する木星社は3月27日(月)に、新刊『スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝 改訂増補版』を全国の書店、Amazonや楽天などのネットショップ、木星社のストア「Mokusei Book Club」などで発売開始する。
極上の“サッカー文学”待望の改訂増補版
エドゥアルド・ガレアーノ氏著、飯島みどり氏訳だという『スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝 改訂増補版』。
世界中のサッカーファン、ジャーナリストたちが読み継いできた、ウルグアイ・モンテビデオ生まれの作家エドゥアルド・ガレアーノ氏。
同氏極上の“サッカー文学”であり、スポーツジャーナリズムの名作『スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝』、待望の改訂増補版だという。
全156篇のエッセイが収録されており、ペレ、ガリンシャ、ジーコ、マラドーナ、プラティ二、フリット、バッジオ、ロナウド、ロナウジーニョ、ロマーリオ、ベベット、ジダン、メッシまで、古今東西の名選手や名試合、クラブやファン、社会・文化の諸相、W杯についてのエピソード、そして日々のサッカーの興奮、楽しさ、そして“摩訶不思議”が描かれている。
1930年代から2014年までのサッカーを巡る美と闇の日々、スタジアムにさす光と影、ボールと人間、そして政治、経済、権力についてのクロニクルとしている。
著者エドゥアルド・ガレアーノ氏について
著者エドゥアルド・ガレアーノ氏(1940~2015)は、ウルグアイ東方共和国モンテビデオ生まれの作家、ジャーナリスト。週刊『エル・ソル』紙にまずイラスト、次第にルポをも寄稿し、10代半ばからジャーナリズムの道に進む。
1973年の軍事クーデタを逃れ居を移したアルゼンチンでは『クリシス』誌創刊・編集に携わる。その後スペイン・カタルニャへ亡命。1985年初頭モンテビデオへ帰還。
その筆は文学のジャンルと称する境界線を侵犯し、魂の深みから発せられる声、市井の声なき声をすくい上げ、現実と現実の奥に潜む記憶とをひとつのテクストに編み上げる。
ウルグアイ文化大臣賞、米国のアメリカン・ブック・アワード、デンマークのフロア賞、ランナン財団の「文化の自由」賞などを受賞。
邦訳既刊書に『収奪された大地ーラテンアメリカ500』(新評論/藤原書店)、『火の記憶』(全三巻、みすず書房)、『日々の子どもたち あるいは366篇の世界史』(岩波書店)など。
四六判336頁の同書。極上の“サッカー文学”の改訂増補版を楽しんでみては。
(さえきそうすけ)