大阪文化服装学院の現役学生は、SNSやECで人気なファッションアイテムを画像解析にかけたデータを分析するシリーズ第4弾として、南国で着用されているイメージの強いアロハシャツに着目し、本家のハワイと沖縄で着用率を比較した。
ニューロープが授業をサポート
デザイナーおよびファッション人材を育成する大阪文化服装学院は、同校が設置するブランドマネージメント学科において、ファッションに特化したAIを展開するニューロープと協業。トレンドデータを実際に活用するスキルを身に着けるカリキュラム「AIビジネス活用」をるニューロープ支援のもと導入している。
この授業内で、学生が実際に企画・データ分析した成果から、特に優秀と評価したレポート4点を公開。最終回となる第4弾で着目されたのは、南国のイメージが強いアロハシャツ。沖縄と本家ハワイで着用率を比較した。
データ分析者は、大阪文化服装学院ブランドマネージメント学科2年生の給田晴さん、宇野夏美さん、酒井遥奈さん、田中凪さん、長谷川理乃さん、八島ゆうりさん。
ハワイと沖縄でアロハシャツの割合を調査
このグループでは、本家ハワイと沖縄でのアロハシャツの「着用比率」をAI(QucikSight)を活用し、Instagramの画像から調査・分析を実施。
その過程で切り口を増やし、「柄」や「ディテール/アイテム」別でも比較する中、顕著で興味深い結果がわかった。
調査では、ハワイと沖縄で着用率を比較。すると、フィルターをかけた時点でアロハシャツのデータが少なかったという。
この結果を踏まえ、フィルターの内容を「花柄」に絞ると、ハワイでは21%、沖縄では9%という結果に。
さらに、その他の要素について分析が行われた。
「ショート(丈)」がハワイで比率が高く出たことは、気温差のみならず、欧米人比率が高いハワイのデータにおいて、日本人ほど日焼け対策を気にしていないことも理由として想定される。
また、「ドレス(ワンピース)」切り口での結果のように、日本の若い女性のファッション傾向が仮説を覆すような要素も見つかり、非常に興味深い結果となった。
学生の視点からファッショントレンドを分析!大阪文化服装学院の学生が調査した「アロハシャツは沖縄よりもハワイに多いのか?」を、この機会にチェックしてみて。
大阪文化服装学院:https://www.osaka-bunka.com/
アロハシャツは沖縄よりもハワイに多いのか?:https://www.slideshare.net/ssusera81e08/ss-255532860
(江崎貴子)