山梨県の韮崎市役所にて、スーダンで教育支援を行う日本国際ボランティアセンターの支援キャンペーン「あなたの本で、スーダンの子どもたちに教育を!」が実施中だ。
子どもたちの学びを支えるキャンペーン
1956年の独立以来、紛争が絶えないアフリカの国・スーダン。
日本国際ボランティアセンターが支援する南コルドファン州では、小学校を卒業できる割合はたったの1割で、紛争の影響で学校に通いたくとも通えない子どもや、退学せざるを得なかった子どもが多く存在している。
そんなこどもたちが復学できるよう補修校での授業を行ったり、参考書を用意したりと彼らの学びを支えるのが、同キャンペーンだ。
買取・査定額が教育支援に
同キャンペーンを知った韮崎市の堀川薫教育長は、「韮崎市に住む子どもたちが今回の古本回収箱やポスターを通じて世界に目を向け、自分たちと異なる環境の中で勉強に励む同年代の存在を知り、想像することはとても意味のあること。誰かの役に立ちたいという気持ちを持っている子どもたちも大勢いる。このように誰でも参加できるかたちで関われるのはとても素晴らしい機会だ」と、協力を決定。
韮崎市の取り組みを知った市民からは、すでに多くの古本の支援が集まっている。本、CD、DVDなどを集めてブックオフに送るだけで、買取・査定額がスーダンのこどもたちの教育支援となる。
段ボール10箱分相当の古本が届く日も
土地柄、農業を営む人が多いので、中には野菜コンテナに古本を大量に詰めて市役所に持参する人も。
多い日は1日で段ボール10箱分相当の古本が届き、2月28日(火)時点で梱包ができている分だけで段ボール43箱分、まだ箱詰めできていない本が少なくとも15箱分程集まっている。
回収箱の設置は3月27日(月)までの予定
対象物品は、コミック、ビジネス書なども含む本、CD・DVD・Blu-ray、ゲーム機本体・ソフト・周辺機器なども含むゲーム、小型家電・タブレット・スマホ、ブランド品、貴金属など。
同キャンペーンの期間は3月31日(金)までで、韮崎市役所での回収箱の設置は3月27日(月)までの予定だ。
教育は、国連が定めるSDGsのゴール4に挙げられる大きな社会課題のひとつ。韮崎市役所に古本やCDを持ち寄って、SDGsアクションを起こしてみては。
■韮崎市役所
住所:山梨県韮崎市水神一丁目3番1号
キャンペーン詳細URL:https://www.ngo-jvc.net/news/news/jvc_bookoff_2022.html
日本国際ボランティアセンターHP:https://www.ngo-jvc.net/
(佐藤ゆり)