母子モが運営する母子手帳アプリ「母子モ」が三重県いなべ市にて本導入され、「いなベビ」として3月1日(水)より提供を開始した。
子育て世帯へのサポートが手厚い三重県いなべ市
三重県の北勢地域に位置するいなべ市は、花の百名山である藤原岳、生物多様性保全上重要な里地里山に選ばれた宇賀渓、花崗岩が風化してできた奇岩が美しい砂山など、雄大な自然を身近に感じられるまち。育児については、生後4カ月までの子どもがいる全ての家庭に保健師が訪問しているほか、絵本の読み聞かせ体験後に絵本をプレゼントする「ブックスタート(生後6カ月)」、「ブック・Reスタート(満2歳)」、満1歳の誕生月に子どもの足型をとった色紙をプレゼントして子育てに関する相談に応じる「1歳おめでとう訪問」など、保護者に寄り添いながら子どもの成長を見守っている。
今回は、ICTを活用した新たな子育て支援策として、母子健康手帳の記録から地域の情報までをスマートフォンやタブレット端末で簡単にサポートでき、510以上の自治体で導入されている「母子モ」を採用した。
地域密着型の子育てアプリ「いなベビ」
「母子モ」の三重県いなべ市版である「いなベビ」は、スマートフォン・タブレット端末・PCに対応したサービスで、妊産婦と子どもの健康データの記録・管理や予防接種のスケジュール管理、出産・育児に関するアドバイスの提供、離れた地域に住む祖父母など家族との共有機能や市が配信する地域の情報の通知など、育児や仕事に忙しい母親や父親を助けてくれる便利な機能が充実。
厚生労働省の母子健康手帳様式例などを元に作られ、育児日記として使用できる「できたよ記念日」は、母子健康手帳の「保護者の記録」を含む発達段階や子育てにかかわる記念日を写真やメッセージと共に記録できるだけでなく、子どもの成長・発達の目安としての役割も備えている。
また、新型コロナウイルス感染症の影響により社会的に環境変化があるなかでも、アプリを通じて自治体からの注意情報や保健師からのアドバイスといった大切な情報をテキストや動画で必要な人に即時に届けることができるなど、非常時においても安心して出産・子育てができる環境づくりをサポート。日沖靖市長は、「アプリに記録された子どもの成長記録を家族間で共有できたり、子育て情報をタイムリーに取得できたりと、便利な機能があるこのアプリを市民の皆さんに利用していただくことで子育て支援につなげたい」とコメントしている。
「いなベビ」は無料で利用可能。下記URLにアクセスしてダウンロードできる。対象自治体以外の人でも利用はできるが、住んでいる自治体の情報については他で確認が必要だ。
(fukumoto)