301が全体ブランディングとコミュニティ形成に関わる代々木上原駅前の小規模複合施設「CABO」は、6月に開業することを決定し、プロジェクト概要を正式に発表した。
関係を循環させる複合施設「CABO」がオープン予定
同プロジェクトは、加和太建設を事業主として、プロフィッツと301がパートナーとして参画。日本の建物開発に対して三社が抱える課題感や、それを解決していくためのビジョンや哲学の共鳴から、独自のプロジェクトチームが立ち上がった。
『CABO』という施設名は、「結合(co)と発散(ab)の循環」を意味している。場を通して生まれる”つながり”が外へと波及していく力となり、またそこに新たな人を惹き付けていく。そうした”関係の循環”こそ、都市という存在が時代を超えて持ち続ける普遍的な魅力であり、その実践こそCABOの存在意義だ。
日々の生活に寄り添う飲食店やショップが入居
グランドレベル(1F)には飲食店やショップが入り、その上階(2F〜5F)は、さまざまな用途を選択できるオフィス区画とミニマルなライフスタイルに適応したレジデンス区画が混ざったミクストユースのフロア構成となっている。
また、建物の顔となる区画には、日々の生活に寄り添う上質なコーヒーやカクテル、食事や会話を代々木上原の地で提供してきた『No.』が、新たにブックストアを併設して完全移転、リニューアルオープンする。
301が運営する『No.』は、「生活空間」としてのCafe&Barと「仕事空間」としてのデザインオフィスが融合した場であり、日々出入りする『CABO』内外の様々な人々の営みから得るリアルな知見を、『CABO』全体の事業運営に還元していく。
グランドレベルの奥の区画には、日本のレストランシーンに新たなスタイルを提案し話題となった目黒の人気レストラン『kabi』と兜町の姉妹店『caveman』から独立するチームによる気鋭のレストラン&ワインバー『ukiyo』が出店。成熟しつつある代々木上原の飲食シーンに、新たな刺激と変化を起こしていくことが期待される。
『No.』と『ukiyo』の内装設計は、目黒『kabi』や幡ヶ谷『flow』などカルチャーシーンを牽引する数々の人気店の設計を手掛け、かつ代々木上原に事務所を構えるMILESTONEが担当。つながりやローカリティを踏まえたチーム編成で、施設のグランドレベルの風景をデザインしている。
『No.』と『ukiyo』プロジェクトチームのコメント
『No.』オーナーの大谷 省悟氏は「リニューアルするNo.では、ずっとやりたかったブックショップを新たに併設し、日々の中にこれまで以上のインスピレーションを提供していきたいと思っています」などとコメント。
『ukiyo』オーナーソムリエの竹内 直人氏は「世界各国で研鑽を積んだシェフが作るコース料理とドリンクペアリングを軸に、21時以降 Bar Time には、ナチュラルワインと遊び心のあるアラカルト料理を。落ち着いた空間の中、芯のある料理とサービスを提供します」などとコメントしている。
新しい時代の複合施設の形『CABO』の誕生を待とう。
■CABOuehara
住所:東京都渋谷区上原一丁目32番3号
CABO公式サイト:https://cabo-uehara.jp/
(佐藤 ひより)