東京港における海上交通活性化に寄与すべく2015年に創業した「東京ウォータータクシー」が、4月2日(日)より乗船予約のシステムを導入し、電話やメールを主とする受注方法から切り替えた。
利用者にとっての予約障壁を取り除く
今回の乗船予約のシステム導入は、利用者にとっての予約障壁を取り除き、また社内オペレーションの精度向上と簡略化を実現することで、感染症収束に伴う人流復調に向けた体制を整備することが目的。
これまで、本来であれば乗船希望と船着場の空き状況をシステムでマッチングし即成約とすべきところ、一部の船着場を除いてはデジタル化がなされておらず、一旦リクエストを預かってからの可否判断というステップを踏まざるを得なかった。
その回避策として、対象となる船着場を全40カ所から「予約不要」「予約システム導入済」「予約リードタイムが短い」のいずれかの条件を満たす19カ所(現在工事中を含む)に厳選することで、クイックな対応を実現する。
採択システムについて
受注には、scheme vergeの「Horaiエリアマネジメント」を採用。
「Horaiエリアマネジメント」は、瀬戸内における水上タクシーの予約システムや芸術祭公式アプリに採用されているなど、AIとデータを活用して地域の体験価値を高める「エリアマネジメントのDXプラットフォーム」として各地でのエリア活性化事業に貢献しており、都心のフロンティアとも言える東京の水域においても、その活躍が期待されている。
船着場の組み合わせは361パターン
船着場の組み合わせは、現在工事中で使用不可を含み、361パターン。直行以外にも、水上タクシーならではの景観や体験を盛り込んだ推奨ルートが用意されており、その総数は1000以上に及ぶ。
予約ページでは、イラストマップを参考に発着地を選ぶことができる。
こちらの画像は、スカイツリー発、お台場着の検索結果。直進(黒)以外に見どころを抑えたルートも選択可能だ。航路上のアイコンをタップすると写真やStreetViewも閲覧できて、疑似体験を楽しめる。
4月11日(火)以降の運航より適応
システム受注での予約受付は4月2日(日)より開始しており、4月11日(火)以降の運航で予約が可能。試行期間中は希望日の前々日15:00までの予約となる。
試行期間の後、5月以降に、リードタイム圧縮、割引運航、クーポン発行などを実施・対応予定だという。
詳細については、HPまたはSNSを確認してみよう。
東京ウォータータクシー:https://water-taxi.tokyo/
予約ページ:https://marine-taxi.horai.sv/tokyo-water-taxi
(佐藤ゆり)