3年間停滞していた社会経済活動が正常化へ舵を切るなか、ランニングイベントと人気が高まる城巡り観光を融合したシリーズ企画「日本全国お城マラソンを走ろう(お城マラソン)」が、「城の日」である4月6日(木)にスタートした。
城めぐりとマラソン大会の融合に高まる期待
この企画では、各地に散在する城ゆかりのランニングイベントを「お城マラソン」に認定。完走=走城したランナーには、オリジナル「完走タイム入り御城印」を授与する。1シーズン3大会走城すれば「侍ランナー」に。さらにひとりひとりの「走城日本地図」が塗りつぶされ、生涯の走城数によって立身出世していく“マラソン国盗り物語”となっている。
4月6日(木)までに、新企画の提案を受けて「世界遺産姫路城マラソン」「国宝松江城マラソン」「松本マラソン」など全国の43大会が参加を表明。5月中には50に達する見込みで、大会主催者、ランナー双方から、城人気との融合によるマラソン大会への期待が高まっている。
「完走タイム入り御城印」は、城巡り観光の人気とともに大ブームとなっている「御城印」をランナー仕様にオリジナル制作したもの。「RUNNET(ランネット)」会員それぞれのMyページに完走した大会毎のタイム入り御城印がスタンプされる。日本全国走城MAPが塗りつぶされ、足軽からスタートし武将、大名、将軍、天下人まで立身出世していくゲーム感覚の楽しさが、マラソン大会に速さの追求ではない新しい価値観を創造し、大会参加することの魅力を高めている。
参加大会などの詳細は、「お城マラソン」公式サイトでチェックしてみて。
従来の城めぐりとは別体験、外国人観光客にアピールも
370万人が登録する日本最大級のランニングポータルサイト「RUNNET」を運営するアールビーズが、2月26日(日)にランナーに行ったアンケート(回答数3658件)では、回答者の92%が「大会開催地の歴史文化に興味がある」と回答。
また、回答者のほとんどが、歴史文化施設の中で「城郭・城址に興味がある」と回答した。
城郭ライター・城組代表の萩原さちこ氏は、「広大な城内を辿れ、城めぐりとは別視線・別体験ができるお城マラソンは、城・歴史ファンも見逃せない存在になるはずです。意図せず城下町が舞台になっている大会も多く、地域体験コンテンツにもなり得ます。旅ファンまで取り込むブランド化が見込め、活用法によっては観光コンテンツとしてのポテンシャルを秘めているといえるでしょう。日本の歴史・文化に興味がありランニングが日常的な外国人観光客にもアピールできそうです。」とコメントしている。
新たに走り始める歴史ファンや、歴史観光も楽しみたいランナーは、「お城マラソン」に参加してみては。
お城マラソン公式サイト:https://arbeee.net/shiro
※「称号」「日本走城MAP」「ランキング」のMyページ表示は8月リリース予定
(山本えり)