ビニールカーテンなど、プラスチック製品で職場と環境の改善に取り組む石塚は、電気代高騰への対策を目的に、コンビニエンスストアやスーパーマーケットといった小売業向けの、冷気や熱を逃がしにくくするビニールカーテンを新たに商品化した。
商品の名前は「ecoスリットカーテン」。価格は1枚5,478円(税込)だ。5月15日(月)に発売し、2023年末までに国内の100店舗の小売業でビニールカーテンの導入を目指している。
小売業からの問い合わせが商品化を後押し
石塚では、これまで工場向けに、カスタマイズ商品としてビニールカーテンを販売していた。そんな中、昨今の電気代高騰により、空調効率をはじめとする省電力化を目的としたビニールカーテンの問い合わせが増加。2023年1月~3月には、昨年同月比で約3倍に増えたという。
また、これまで省電力化を目的とした需要がなかったコンビニエンスストアやスーパーマーケットといった小売業からも購入依頼の問い合わせがあったことを受け、小売業向けにカスタマイズではない規格品「ecoスリットカーテン」を発売することになった。
「ecoスリットカーテン」の特徴
「ecoスリットカーテン」の大きさは、1枚幅60センチ×高さ170センチで、厚さは0.5ミリ。結露防止のため直径1.5ミリの穴が空いている。
冷蔵食品や冷たい飲み物用の冷蔵ショーケースに取り付けることで冷気を逃しにくくし、冷却効率を高めることで省エネ効果を発揮する。販売方法はルート販売だが、今後ECサイトでの販売も予定しているという。
「ecoスリットカーテン」導入の効果見込み
東京都環境局によると、コンビニエンスストア全体の電気代の30%以上は冷蔵冷凍設備によるもので、都内の平均的な1店舗の年間電気料金は約334万円だという。ショーケースを覆い冷気が店内に漏れ出すのを防ぐことで節電になり、石塚は「温度設定を2~3℃変えると電気料金を約25%削減できる」と見込んでいる。
この夏、コンビニやスーパーで買い物をした際、「ecoスリットカーテン」を見かけるかもしれない。
石塚公式サイト:https://ishizuka-net.co.jp/
出典:東京都環境局 東京都地球温暖化防止活動推進センター
https://www.tokyo-co2down.jp/assets/company/seminar/type/text/conveni201303.pdf
(ソルトピーチ)