アイジーエーの関連会社である福井県越前市のa.companyが運営するオンラインサイト「a.department store(以下 エーデパ)」は、地方創生をテーマに地方のものづくりに共感し、福井県内外へ広げている。
「エーデパオリジナル越前塗」について
エーデパは、コロナ禍の元、手仕事をしている人々と交流を深め、4月にはイオンモール越谷レイクタウン、5月にはラゾーナ川崎にてPOP UPを3日間ずつ実施。
Made in Fukuiの商品を紹介、販売し、同社は手応えを感じてきた。
そのPOP UP STOREで新発売されたのは、「漆器久太郎」×「a.department store」がコラボで開発した完全オリジナルの「エーデパオリジナル越前塗」のお椀、コップ、サラダボウル。
今までにないカラーにこだわったという深い桜色は、越谷レイクタウンでのPOP UP STOREでも一目惚れした人が多く、中でもサラダボウルは完売に近い状態だった。
川崎ラゾーナでのPOP UP STOREでも急遽追加製作し、販売された。
完成までの道のり
エーデパの五十嵐ディレクターは、「以前から食事が華やかになって、使い勝手のいいエーデパオリジナルの器を越前塗で作りたいと考えていました。(漆器久太郎の)曽明さんとご相談して、お椀とコップ、サラダボウルとアイテムは決まったのですが、一番悩んだのはカラーです」と話している。
当初はベージュ系で試作されていたが、「この色だったら他にもありそう」とリセット状態に。悩む五十嵐ディレクターに、エーデパ社長が「思いきって個性のある、自分の好きな色にした方いいんじゃないのかな」と向けた一言をきっかけに、ダークピンクを思いついたそう。
「アパレル業界の中で育ってきたので、色にはどうしてもこだわりがあって」と話す五十嵐ディレクターが思いついた深い桜色の見本は、ネイルサロンで作られた。
何度も試作を重ねて完成した深い桜色
桜色を漆器用に調合した曽明さんは、「パソコンや画像などで色を拝見して何度も調合し試作をしたのですが、初めての色でご希望の色を出すのが難しかったですね。OKを頂けない状態が続きました」と少し苦笑い。
現地女性スタッフも工房に足を運び、東京の五十嵐ディレクターと福井でやり取りが数回重ねられた。やはり現物を見ながらでないと難しいと、ディレクター自ら越前漆器の里である福井県鯖江市河和田町に訪れた。
塗りを担当したのは、エーデパでも取り扱いのある「漆器久太郎」の「Kyutarou BLUE」の塗りも担当する竹内さん。
竹内さんは、「色を合わせるのが難しかったですね。実際に生地に塗ってみると納得がいかなかったり、生地にも木目がありますので、ひとつも同じには仕上がらないんです。五十嵐さんの目でじっと見られるとね、妥協は許されないなと(笑)。そうやって現場に来てもらえて、器の特性や色のこと、そして、お互いを理解しながら進められるのはよかったですね」と話している。
「漆器久太郎」×「a.department store」のこだわりの器で食卓を彩ってみては。
「a.department store」online site:https://www.a.cafe.adot-department-store.com/
「a.department store」Instagram:https://www.instagram.com/a.department_store_/
(yukari)