介護用IoTシステムを開発するアンカードシステムズは、7月26日(水)、27日(木)に開催される介護用品の展示会「CareTEX札幌」に出展し、家庭介護用ナースコール みまもりボタン「キテネ」を発表する。同時にECサイトを開設し本格販売を開始する。
「互助」が求められる社会に必要な製品
第一生命経済研究所の星野卓也氏の試算によると、2050年度に介護保険で「要介護」または「要支援」となる人は全国で941万人と、2020年度から4割近く増えることが予想されている。そして施設や訪問で介護を行う「介護職員」は302万人必要と予想されるが、今の状況では6割の180万人しか確保できず、122万人も足りないことが懸念されている(※)。
また、平成27年の国勢調査のよると北海道の65歳以上の高齢世帯の割合は2040年に、全国平均44.2%を上回る47.8%になると予想される。
今回発売される家庭介護用ナースコール みまもりボタン「キテネ」は、少子高齢化が進む今、家庭介護にとどまらず「互助」が求められるこれからの社会に必要とされる製品だ。地域での見守りにも利用できるようになっている。
困ったらボタンを押すだけ
同製品は、開発者自らの介護体験から開発されたもの。スマホ操作が苦手な高齢の家族もグループLINEに参加することで意志を伝えることができる。
操作はボタンを押すだけ。3種類の押し方があり、押し方ごとに違うメッセージを割り当てることができる。また、メッセージは無料で変更可能となっている。
価格は、レンタルの場合、本体・通信費込みで月額1,628円(税込)。買取の場合は、29,700円(税込)で、通信費は初月無料で翌月から月額880円(税込)が発生する。
ECショップのURLは近日中にアンカードシステムズのホームページに公開予定だ。
家庭の介護だけでなく地域の見守りにもぴったり!家庭介護用ナースコール みまもりボタン「キテネ」を、この機会にチェックしてみては。
■CareTEX札幌(ケアテックス札幌)
日程:7月26日(水)、27日(木)9:30~17:00
会場:アクセス札幌 大展示場
住所:北海道札幌市白石区流通センター4丁目3−55
出展ブース:見守りシステム札幌 6-12
アンカードシステムズ:https://anchored.systems/
※ 出典:2023年6月18日付け日本経済新聞電子版https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA057S00V00C23A6000000/?n_cid=NMAIL007_20230618_A
(江崎貴子)