各地でまちづくり事業を行っているコトラボは、愛媛県松山市の海の玄関口として栄えた港町三津浜地区で、築100年の歴史的建造物を改装し、地域のラウンジとしての活用を目指したコリビングスペース「iroiro三津浜」をオープンした。
また同時に、ワーケーションの受け皿として宿泊施設「三津ミーツ」もオープンした。
街全体で地域の”あるといいな”を実現したい
iroiro三津浜は、築約100年以上の蔵を改装して完成した。蔵はもともと「塩元売捌所」として中予、東予の塩を扱う営業所の本店として使用されていたものだ。
同施設は、自分の家の延長のように活用してもらったり、「自分の家では実現するのはちょっと」というものを、みんなで共有することで地域の空き家を活用して実現していく、そんな形で広げていくことを想定し、”iroiro”という名前がつけられた。
1階にはソファやキッズスペース、120インチのプロジェクター、フリードリンクなどがあり、自分の家の延長として、子供と一緒にのんびりしたり、ご近所さんとおしゃべりしたり、映画をみんなでみたりできる環境づくりを目指しているそうだ。
2階にはオフィスチェアが用意され、
仕事や宿題、試験勉強ができる場として活用できる環境になっている。
家族単位での会員制度を導入!
働く場としてだけでなく、暮らしの一部として活用してもらいたいという思いから、同施設では、1家族を単位として1月あたり合計利用時間を設定して活用できる仕組みを採用している。
今後は、「筋トレできるスペースが欲しい」「サウナが欲しい」など会員の声を聞きながら、新たに何を組み込んでいくかを検討していきたいという。
また、同社は横浜が本拠地であり、バックパッカー向けの宿を運営しているため、会員特典として、月1回の無償利用なども用意している。
元精肉店をリノベ!ゲストハウス「三津ミーツ」
同社は、子育て世代の家族にリーズナブルに利用してもらおうと、元精肉店をリノベーションしたゲストハウス「三津ミーツ」も5月にオープンした。
三津浜の「mitsu」、出会う「meets」、元精肉店にちなんでお肉「meat」から、「三津ミーツ」と名付けたという。
1階には、宿泊客と地元住民とのコミュニケーションの場としてカフェスペースが用意され、心地よい西陽が差し込む夕焼け色を取り入れている。
4室ある宿泊室は和モダンの落ち着いた空間。日本の伝統色で彩られ、目にも楽しい部屋に仕上がっている。
また、ワイドキングサイズのマットレスもあり、親子で川の字で寝られる。加えて、布団の部屋もあり、部屋の広さがひとまわり大きいため、友達との旅行や家族での帰省時にも活用できる。
宿泊者には、滞在期間中、iroiro三津浜の環境を自由に使える形でワーケーションスタイルをとりながら、地域の人たちとの交流を通して三津浜に関心を持ってもらいたい、と同社は説明する。そしていずれは、移住や二地域居住に繋がる人の増加を目指しているという。
三津浜で家族旅行やワーケーションを楽しんでみては。
■iroiro三津浜
住所:愛媛県松山市三津1丁目9-23
HP:https://iroiromitsuhama.amebaownd.com/
■三津ミーツ
住所:愛媛県松山市三津2丁目13-9
詳細:https://www.jalan.net/yad387742/
(オガワユウコ)