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【沖縄県宮古島市】希少な来間島の自然を守るために。「ヤシガニ・ウミガメの島宣言」の取り組みに注目

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次の来間島を創造する実行委員会は、希少な来間島の自然を守り共生していく島づくりを推進し発信することを目的に、「ヤシガニ・ウミガメの島宣言」を行った。

次の来間島を創造する実行委員会について

次の来間島を創造する委員会は、「ヤシガニ・ウミガメの島宣言」をし、来間島の環境を保全するための啓蒙活動を持続的に行うために作られた。

先人達から受け継いできた資産や教えを大切にしながら、新しい概念も柔軟に取り入れ、次世代、またその次の世代へと来間島らしさが受け繋がれていき、生きとし生きるもの達の幸せな島として、永続的に存続していく事を目標にしている。

来間島の資産を次の世代に手渡すために

一昔前までは、たくさんのウミガメ達が産卵をしていたという来間の海。今では、ウミガメの産卵をみることは、ほとんどなくなってしまったという。

かつての来間島のムスヌン浜は素朴で静かなビーチだったが、近年は多くの人々が昼夜問わず訪れるようになり、人の気配や光に敏感な産卵期のウミガメに影響を与えているのではと心配されていた。


しかし、観光客が撮影した、夕日のムスヌン浜を一生懸命に海へ向かう子ガメたちの写真を見た次の来間島を創造する実行委員会は、ウミガメたちがまだムスヌン浜を故郷としていることを知り、そのことに心を動かされ、行動を起こすことにした。

また、来間島は、絶滅危惧種ヤシガニの保護区で、ヤシガニの故郷でもある。

次の来間島を創造する実行委員会は、島を訪れる人々も地域の一員として迎え入れるとともに、島に生きとし生けるもの達の豊かさについて考え、伝承し、実践していくために、「ヤシガニ・ウミガメの島宣言」をし、その第一歩を踏み出すことになった。

「ヤシガニ・ウミガメの島宣言」では、「1.海は、生まれそして還るところ」「2.浜は、命を育むゆりかご」「3.緑は、この世に生きるすべてのものの守り」という3つの方針を表明。

詳しい宣言文の内容は、次の来間島を創造する実行委員会のホームページでチェックしよう。

次の来間島を創造する実行委員会の今後の取り組み

次の来間島を創造する実行委員会では、ホームページやSNSを活用し、継続的に活動を発信していく。


また、9月〜11月にかけて、専門家を招いた勉強会を開催し、ヤシガニ・ウミガメについての知見はもちろん、島の自然についても理解を深めていく。

さらに、専門家の意見を取り入れた調査方法で、ヤシガニとウミガメについての調査を実施。ヤシガニについては、通称タコ公園一帯(予定)を調査エリアとして、夜間に個体数と大きさの調査を実施し、ウミガメについては、長崎浜・ムスヌン浜・長間浜の3箇所で産卵の痕跡を調査するという。

加えて、高齢化や気候変動の影響により離農者が増加傾向にあるため、新しい仕事づくりが求められていることを踏まえて、島民によるヤシガニツアーを計画。島民の新しい副業づくりを目指すとしている。

島民にとってヤシガニは慣れ親しんできた生物であるため、島民によるヤシガニのツアーは実現性が高く、来間の文化・暮らしぶりなども交えてガイドすることで、他ツアーとの差別化を図ることが可能だと考えている。

次の来間島を創造する実行委員会の今後の活動に注目してみては。

次の来間島を創造する実行委員会 ホームページ:https://kurimajima.studio.site/

(yukari)

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