テント倉庫やスポーツ施設など膜構造建築の総合メーカーである山口産業が、佐賀県多久市の自社倉庫に膜構造メーカー×障害のあるアーティストによる壁面アートを制作した。
壁面アートのテーマは「Wrap the Future」
1972年にテントシートの縫製工場として創業した山口産業。これまで長く「膜で街を未来を華やかに」をスローガンに掲げ、世の中の人々に喜んでもらえるモノづくりに励み、さまざまな膜構造の製造に取り組んできた。
現在、さまざまな地域で市民がアートに触れる機会を増やし、Well-beingを向上させるとともに、アーティスト活動を支援する動きが起こっている。そこで山口産業では、倉庫を1つのメディアと捉え、まちの魅力的な景観づくりに寄与する活用を計画。佐賀県多久市北多久町に建設した幅40.0m高さ6.4mの同社資材倉庫に壁面アートを施工した。
壁面アートのテーマは「Wrap the Future」。山口産業が推進する社会課題解決プロジェクト「MEMBRANE LAB.」で掲げる“膜で未来を包み、世界を守り、人々と共に進んでいく。”という新たなVisionを表現した。
アート福祉施設の人々の作品を活⽤
デザインには、障害者とアートで仕事をするデザインスタジオ「HIBIGEI」と連携しているアート福祉施設の人々の作品を活⽤。
アーティストの作品それぞれが持つ異なる世界観を一つの画面上で掛け合わせ、膜構造で抱括していく街を表現している。
積極的に地域課題に取り組む山口産業
山口産業では、地域と共存する企業への成長を目指し、地域課題に取り組む膜構造の新たな可能性を模索している。アート倉庫についても、まちの景観づくりのみにとどまらず、交流人口を生む空間整備を計画中だという。
画期的な取り組みで地域に貢献する、山口産業の今後に注目だ。
「MEMBRANE LAB.」公式サイト:https://membry.jp/membrane-lab/
「HIBIGEI」詳細ページ:https://hibigei.art/about/
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