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【山口県山口市】瑠璃光寺五重塔の大改修に伴い、空間アートプログラムを開催中

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山口市は、約70年ぶりとなる国宝瑠璃光寺五重塔の大改修に伴い、空間アートプログラム「昇華-shouka-大内文化」を山口県にある香山公園で開催中だ。

香山公園への観光誘客を促進

「昇華-shouka-大内文化」は、国宝瑠璃光寺五重塔の約70年ぶりの檜皮葺屋根の全面改修の機会を活かし、五重塔が持つ歴史的な価値を市内外に発信し、観光地としての認知度及び魅力度の向上を図り、五重塔がある香山公園への更なる観光誘客を促進することを目的として行われている。

「昇華-shouka-大内文化」

「昇華-shouka-大内文化」では、「『大内文化』を花開かせた大内氏のマインドが空間アートに昇華する」をテーマに、6つのプログラムを展開。

五重塔を建立し、山口のまちの基礎を築いた大内氏が京や明(みん)などの国内外の都市との交流を盛んに行う中で、様々な文化を柔軟に取り入れてきたマインドを従来の慣習にとらわれず、自ら進んで革新に挑む進取の気風と捉え、多種多様なカラーで表した空間アートとして幻想的な空間演出を行っている。


それぞれの演出を紹介していこう。まずは、五重塔デザインシートだ。

改修中、31.2mの高さを持つ瑠璃光寺五重塔は、特別にデザインされたシートで覆われる。「大内氏の思想を纏(まとう)五重塔」をテーマに、五重塔を建立した大内氏の武家としての荒々しさや文化人としての繊細さ、多様な文化を取り入れた柔軟性など、大内氏の思想が表現されている。


大内氏と五重塔がわかる「時代絵巻」にも注目だ。改修中の工事用仮囲いに高さ2m、全長27mの「時代絵巻」を展示。

山口県出身のイラストレーター・taeco氏の親しみやすいイラストで、五重塔と大内氏の歴史を楽しく学べる。


さらに、香山公園には、大内氏の家紋「大内菱」をモチーフとした竹製モニュメントを設置。

様々な花木を配置し、山口を中心に繁栄を築いた大内氏の歴史を季節がテーマにあわせて3期に渡り表現される。


ほかにもスマホ使った演出も登場する。

スマホアプリ「COCOAR」で「五重塔デザインシート」を読み取ることで、山口県出身の切絵アートクリエーター・Atsuomi氏による五重塔の切り絵アートが出現。制作過程をタイムラプス動画で楽しめる。制作された切り絵作品の実物は、実際に瑠璃光寺本堂で見ることも可能だ。

なお、時代絵巻と花のモニュメント、スマホアプリを使った演出の開催期間は2024年3月までだ。

幻想的な演出にも注目


また、12月23日(土)~2024年2月25日(日)の期間は、香山公園の池周辺で「和歌のカーテンゾーン」を展開。

歴代当主が勅撰集に入集するなど、和歌に長けていた大内氏の思想と文化が感じ取れる空間演出が楽しめる。


同期間中は、アクリル板を使用した「ステンドグラスゾーン」にも注目しよう。


2024年1月19日(金)~28日(日)の10日間限定イベントとして、夜は「五重塔デザインシート」や「和歌のカーテンゾーン」「ステンドグラスゾーン」などを中心に、夜の香山公園が幻想的にライトアップされる。

「昇華-shouka-大内文化」を通して、国宝瑠璃光寺五重塔の歴史を感じてみては。

■国宝瑠璃光寺五重塔の全面改修を契機とした観光誘客事業「昇華-shouka-大内文化」
会場:香山公園
住所:山口県山口市香山町7-1
料金:無料
プログラム開催期間:令和4年8月中旬~令和5年3月
改修工事期間:令和4年12月~令和8年3月
公式HP:https://shouka-oouchi.jp/

(ソルトピーチ)

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