リスト・ハンガリー文化センターは、ハンガリーの首都・ブダペスト誕生150周年を記念してブダペストにまつわる写真を公募した。
そして、集まった写真を展示するとともに、グランプリを決める“ブダペスト150周年 写真コンテスト・展覧会「私のブダペスト」”を11月16日(木)~1月26日(金)の会期で開催する。
「ドナウの真珠」ブダペスト誕生150周年
ハンガリーの首都ブダペストは、2023年に誕生から150周年を迎える。
同地域には2000年近く前から人々が住んでいたが、150年前の1873年11月17日(月)にブダ、ペスト、オーブダの3つの歴史地区が統合された。
ブダペストは、「ドナウの真珠」と評されるほど、世界で最も美しい首都の1つとして知られている。
美しいドナウ川が街を2つに隔てており、ブダは街の旧市街、ペストは新市街だ。
市内には沢山の世界遺産と多彩な文化が息づき、常ににぎやかな雰囲気が漂う。
また、特有のカフェ文化や温泉文化の首都として、ヨーロッパの中でユニークな役割を果たしている。
150周年にちなみ「くさり橋」もリニューアル
ブダペストのシンボルの1つに、ドナウ川にかかる「くさり橋」、正式名称「セーチェーニくさり橋」がある。
1849年に完成したこの橋は、旧市街と新市街、過去と未来を結び、伝統と現代、ハンガリーと広い世界へとつなげていく架け橋になっている。
今回、ブダペストの150周年にちなみ「くさり橋」がリニューアル。
照明はすべてLEDに置き換えられ、省エネなのはもちろん、色の変更も可能に。
美しく青きドナウ川
ドナウ川はヨーロッパで2番目に長い川で、ドイツから始まり南東に2850キロメートル進んで黒海に達する。
その内、ハンガリー国内を流れるのは417キロメートルだ。
ドイツ、オーストリア、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、ウクライナの10ヵ国を流れることから、世界で最も“国際的な川”といわれ、その支流はさらに7か国に及ぶ。
ブダペストのほか、ウィーン、ブラスチラヴァ、ベオグラードの4つの首都を流れ、中でもドナウ川クルーズは人気のあるプログラムの1だ。
写真展のみどころ
今回、同コンテストのために写真を公募したところ、昔と今を同じ画角で写した写真や、ハンガリー人でも気づかないような街に埋もれたハンガリー語の文字など、ユニークな写真が沢山寄せられたという。
同展では、それらの写真を楽しめるだけでなく、気に入った写真に投票すると素敵なプレゼントがもらえる。
さらに同展では、ハンガリー人写真家のトロツカイ・チャバ氏がファインダー越しに捉えた美しくもユニークな写真の数々も楽しめる。同氏は、有名なハンガリーの雑誌のフォトグラフィーの分野で30年以上活躍し、コンテストでの入賞歴やアワードの受賞歴を持つフォトジャーナリストだ。
ヨーロッパで最も美しい首都の1つ・ブダペストの150周年記念に、「私のブダペスト」展に足を運んでみては。
■ブダペスト150周年 写真コンテスト・展覧会「私のブダペスト」概要
期間:11月16日(木)~1月26日(金)
開館時間:11:00~17:00(※最終入館16:45)
休館日:毎週土曜日/日曜日/祝日・日本とハンガリーの祝日
住所:東京都港区麻布十番3-8-1 日比谷麻布十番ビル1階 リスト・ハンガリー文化センター
※写真提供 ハンガリー観光庁
(オガワユウコ)