和歌山市主催「第1回有吉佐和子文学賞」ではエッセイを3月15日(金)まで募集中だ。また、最優秀賞の入賞者には表彰状および5万円分の図書カードが贈呈される。
有吉佐和子氏の没後40周年
2024年は、有吉佐和子氏の没後40周年。有吉佐和子記念館の開館を契機に、和歌山市の偉人である有吉佐和子氏の顕彰に加え、文学について学ぶ機会を提供すること及び和歌山市の文化的風土を醸成するため、有吉佐和子文学賞を創設しエッセイを募集している。
有吉佐和子文学賞が、多くの人たちに創作の喜びや楽しさを感じてもらい、さらに有吉作品をはじめとする「文学」の魅力に触れてもらう一助になれば幸いだという。
有吉佐和子氏のように1つのテーマにとらわれることなく、今思っていること、普段から感じていること、ずっと疑問に思っていること、大切な思い出、将来の夢、今までの自分を見つめなおして考えたこと、そして和歌山への想いなど、自身の言葉で自由に文章にしてみては。
応募概要
「第1回有吉佐和子文学賞」の募集内容は、エッセイであれば、テーマは問わないので自由に書こう。応募規定は、400字詰め原稿用紙2枚以上5枚以内。応募資格は、中学生以上。応募方法は、郵送、持参またはメールのいずれかだ。
各賞
最優秀賞(1編)には、表彰状、50,000円相当の図書カード、優秀賞(1編)には、表彰状、30,000円相当の図書カード、佳作(5編)には、表彰状、10,000円相当の図書カード、奨励賞(若干数)には、表彰状、5,000円相当の図書カードが贈呈される。なお、奨励賞は中学生・高校生の作品のみ。
選考&発表
選考は、有吉佐和子記念館・恩田雅和館長および学識経験者等による意見聴取を経て受賞作品の決定を行う。発表は、入賞者に直接通知するとともに、和歌山市ホームページで公表する。また、表彰式は、有吉佐和子記念館で開催予定だ。
その他詳細は和歌山市ホームページで確認を。
和歌山市が生んだ偉大なる作家
有吉佐和子氏(1931~1984)は、昭和6年1月20日に和歌山市に生まれた。海外でも幼少期を過ごし、8歳で帰国した際に見た青い紀の川の美しさに感動し、20年後に小説「紀ノ川」を発表。
他にも「助左衛門四代記」「華岡青洲の妻」など、ふるさと和歌山を舞台とした多くの作品を著した。また、社会派小説「複合汚染」「恍惚の人」や歴史小説「和宮様御留」、ミステリー「悪女について」「開幕ベルは華やかに」など、創作活動は幅広いジャンルに及んでいる。さらに、その多才ぶりは小説にとどまらず、ルポルタージュや演劇の脚本・演出等広く才能を発揮し、いずれの分野においても高い評価を受け、一時代を築いた。いまなお読者を惹きつける有吉佐和子氏の作品群は復刊も続き、あらゆる世代に読み継がれている。
この機会に「第1回有吉佐和子文学賞」をチェックしてみては。
■第1回有吉佐和子文学賞
応募締切:3月15日(金)まで
和歌山市ホームページ:http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/bunka_sports/1001119/1055471.html
(角谷良平)