教育格差の解消に取り組むチャンス・フォー・チルドレンは、能登半島地震で被災した子どもたちへの緊急支援活動を開始し、被災した子どもたちを対象に、学習塾や予備校、習い事等の費用として利用できる「スタディクーポン」を提供する。これに伴い「スタディクーポン」の原資を募るべく、2月26日(月)より「能登半島地震 緊急子ども教育支援募金」を開始した。
被災地の子どもの学びや体験を支える支援が急務
石川県内では、能登半島地震の影響で多くの学校が休校を余儀なくされていたが、2月6日(火)時点で県内すべての公立小中学校の再開が発表されたという。
しかしながら、チャンス・フォー・チルドレンとしては、東日本大震災以降実施してきた大規模災害時の支援経験から、想定外の震災により引き起こされる経済的困難や長期にわたる生活環境の変化等により、子どもたちの学びや体験の機会が著しく制限される事態が発生する可能性が高いと考えている。
震災発生以降、チャンス・フォー・チルドレンは被災地域で活動するNPO等と連携し、ニーズの調査を行ってきた。被災した子どもたちからは、今後の学習に対する不安や部活動等の機会が奪われている等の切実な声が寄せられており、子どもたちの学びや体験を支える支援が急務となっている。
チャンス・フォー・チルドレンでは、これまでの緊急支援活動により得た知見を活かし、現地団体等と連携しながら被災地域の子どもたちの学びや体験の機会を支えていくという。
「スタディクーポン」について
「スタディクーポン」は、登録された学習塾や習い事等の受講料として使用できるクーポンだ。
「スタディクーポン」は現金給付ではなくクーポンを支給することで、使途を子どもの教育に限定できるため、確実に子どもに教育機会を届けることができる。
また、クーポンの利用先は、学習塾や予備校に限らず、スポーツや文化芸術等の習い事やクラブ活動、キャンプ等の体験活動などの多様な選択肢の中から、子どもたちひとり一人のニーズに合わせて選択できる。
さらに、クーポンの利用先となる地域の教育事業者には、利用実績に基づきチャンス・フォー・チルドレンから受講料が支払われる。これにより、自らも被災した地域の教育事業者の復興・自立支援にも貢献することができる。
「スタディクーポン」の原資を募る募金を開始
「能登半島地震 緊急子ども教育支援募金」では、第一弾として、今年度中に約130名の子どもたちにクーポンを提供するために、1,000万円を目標に、Webサイト上で5月31日(金)まで寄付金を募集している。
寄付金の使途は65%以上がクーポン提供額、残り25%程度が利用者募集等の事業運営費、10%未満が寄付金募集費用等の法人運営費として使用される。
クーポン利用期間は6月頃~2025年3月末までの予定。2025年4月以降の継続支援については、現地の状況等を鑑みて判断される。
なお、クーポン有効期限時点で未使用のクーポンは、大規模災害等の緊急支援のための資金として指定正味財産に繰入れ、今後の大規模災害が発生した際の支援に活用される場合がある。
この機会に、チャンス・フォー・チルドレンの活動に注目してみては。
「能登半島地震 緊急子ども教育支援募金」URL:https://cfc.or.jp/archives/news/2024/02/26/36015/
(yukari)