日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、茨城県旧玉里村(小美玉市)を写真とともに紹介する。
Vol.214/茨城県旧玉里村(小美玉市)
小美玉市の旧小川町から、旧玉里村を目指した。「小美玉」の「玉」が頭文字だった村だ。「たまさと」と読みたいところだが、「たまり」という地名であることも気をつけたい。
さて、今回は霞ヶ浦近くの、大井戸湖岸公園を目指して進んでいく。素鵞神社から南へ進んでいき、徐々に霞ヶ浦が近づいていくにつれて、景色がひらけていく。そして、ちょうど大井戸湖岸公園へ着く頃には雨も止んで、雲の隙間から青空も顔を出してくれた。
大井戸湖岸公園の周辺では、蓮が多く広がっていた。レンコン畑が多く広がっている姿は、霞ヶ浦の土地に馴染んで見える。同じく霞ヶ浦が近い土浦市は、レンコンの生産日本一を誇るという。やはり、土壌の特徴だったり、気候だったり、生産の方針だったり、要因がいくつかあるのだろう。ちょうど青空が見え始めて、家々とレンコン畑を眺めつつ、振り向けば霞ヶ浦も見えるという景色は、とても爽快で好きだった。
霞ヶ浦湖畔にはサイクリングロードもあった。ということは、霞ヶ浦を一周するのだろうか。と思って検索をかけてみると、やはりいろいろチャレンジされている方がいる。でも、一周の距離は簡単ではなさそうだ。ましてや自転車なら尚更だろう。しかし、こういうことには惹かれるよなあということもわかる。自分も今、日本一周をしてしまっている。霞ヶ浦一周の経験者がいたら、ぜひ話を聞いてみたいなと思う。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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