タオル美術館グループの「一広」は、かねてよりSDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、事業を通じて社会の課題解決に取り組んでいる。その一環として、タオル事業でのサーキュラーエコノミーシステム「リボーンコットン(REBORN COTTON)」を確立し、2022年より始動したリボーンコットンプロジェクトも、今年7月までで累計ボックスの回収数は605箱、リサイクル可能なタオルの重量は2.4トンになる。
10月はタオル回収キャンペーンを更に強化
10月はリデュース・リユース・リサイクル推進月間(略称、3R推進月間)だ。タオル美術館グループでは来店客に「3R 廃棄物等の発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)」に関する理解と協力を求めるとともに、循環型社会の形成に向けた取組を推進するため、タオル回収を更に強化する。
すでに2024年も全国に展開する直営店舗や百貨店インショップなどにタオルの回収ボックスを設置している他、10月は多くの店舗にて「リボーンコットンプロジェクト」のタオル回収キャンペーンを展開していく。
ヒトと環境に優しいタオル
「リボーンコットン」は、⼯場から出る廃材や、役割を終え廃棄される予定のタオルを回収し、裁断、粉砕、反毛といった工程を経て繊維にし、新たな綿を加え再生糸にしてタオルの原料にする。
緯糸(よこいと)に再生糸を使用し、肌に触れるパイル部には通常の糸を使用することで、肌触りや吸水力、デザイン性や強度などにおいて一般のタオルと全く遜色のない新たなタオル製品へと生まれ変わり、同社にて販売、また消費者のもとで使用してもらう。
さらに、製造面においては、自社工場における水やエネルギーの使用量、廃棄物の焼却量や温室効果やガス排出の削減だけでなく、CO2の排出量6.4%削減を実現した製造技術「5ツ星クオリティ」を採用することで、ヒトと環境により優しいタオルを製造している。
なお、同社ではそれら取り組みによって、CO2排出量を2015年対比で16.5%削減中(2023年5月現在)。2025年までにはCO2排出量20%削減を目指している。
同社では、工場からの廃棄物や汚染の軽減にとどまらず、原材料や製品を再利用することで資源の循環を実現し、タオルの製造から販売までの一貫体制を活かしたサーキュラーエコノミーシステム「循環型バリューチェーン」を確立した。
「タオル回収キャンペーン」実施概要
タオル回収キャンペーンの実施期間は、9月17日(火)~10月31日(木)まで。回収対象タオルの条件を確認し、回収を行っている店舗へ不要になったタオルを持参すると、「リボーンコットン」商品を10%OFFで購入できるチケットを進呈する。
チケットは、「リボーンコットン」タグの付いた商品が対象となり、その他の商品には利用できない。1回の買物に利用できるチケットは1枚まで。
チケットは、有効期限を過ぎると無効となる。またチケットは、発行店舗のみで利用できる。なお、リボーンコットン商品の取り扱いは店舗ごとに異なるため、各店舗へ問合せよう。
タオル回収ボックスを設置し、キャンペーンを開催している店舗は、タオル美術館グループ公式HPにて確認しよう。
今治の地で自動織機6台からスタート
タオル美術館グループの中核会社である「一広」は、1971年の創業時、愛媛県今治の地で自動織機6台からスタートした。
現在、タオル美術館グループは、タオルの企画・製造・卸・販売に関わる全6社で構成しており、ほぼ全ての工程を自社で運営している。自社工場は日本(愛媛県今治市)を始め、中国、ベトナムの3拠点。全国の百貨店・量販店を中心に卸売事業を行う他に、全国に約60店舗の直営店舗を展開している。
また、文化活動の一環として、2000年にタオル産地のひとつである愛媛県今治市に、従来のタオルのイメージを一新させるタオルとアートを融合させた美術館「タオル美術館」を開設、運営している。
10月の「3R推進月間」にあわせ、「タオルの回収」を強化!この機会にタオル美術館グループが実施するリボーンコットンプロジェクトを、チェックしてみては。
タオル美術館グループ:https://www.towel-museum.com
(江崎貴子)