全国子どもアドボカシー協議会は、11月22日(金)と23日(土)、群馬県前橋市と高崎市で講演やパネルディスカッションを通し、社会的養護経験者と市民が共に子どもアドボカシーについて考えるイベントを開催する。
子ども自身が声をあげられるよう支援する取り組み
子どもアドボカシーとは、子どもの意見を傾聴し、子ども自身が声をあげられるよう支援する活動のこと。
今年4月に改正児童福祉法が施行され、社会的養護の子どもを主な対象として「子どもアドボカシー(意見表明等支援)事業」が努力義務として各自治体で実施されようとしている。
2023年3月にはこども家庭庁が「多様なこども・若者の意見を聴く在り方およびこどもの意見反映に関する行政職員の理解・実践に向けたガイドライン作成のための調査研究報告書」を発表。国や地方自治体がこどもや若者の意見を聴き、政策に反映していく仕組みづくりも始まっている。
こうした背景を踏まえ、全国子どもアドボカシー協議会ではまず、社会的養護の分野にて地域ごとに子ども・若者が意見を述べやすい環境を整える必要があると考え、地域での「子どもアドボカシー」コミュニティを育むためのイベントを企画した。
1日目はアドボカシーの取り組み普及について考える
1日目は、こども若者・経験者とともに作る「心の声を聴くこどもアドボカシー」を開催。
社会的養護経験者とともに、アドボカシーの取り組みをつくっていくために大切なことをともに考え、アクションを起こすための時間を過ごす。
開催日時は11月22日(金)13:00~15:00で、開催場所は群馬県庁32階 NETSUGEN(駐車場利用可能)。アドボカシーに関心がある人なら誰でも、無料で参加できる。参加申込は11月20日(水)まで。
当日は、13:00に全国子どもアドボカシー協議会理事・子どもの声からはじめよう代表理事・こども家庭庁参与の皮瀬信一氏による挨拶、基調講演。
13:30に子どもアドボカシーセンター☆ぐんま☆の豊島美和氏による活動紹介、14:00に休憩、14:10にパネルディスカッションが行われる予定だ。
パネルディスカッションのテーマは、「社会的養護経験者・大人にとって、子どもの声をきくということは人生にどのような影響があるのか?」。
登壇者は川瀬信一氏、豊島美和氏、社会的養護経験者で、コーディネータ―は渡辺睦美氏。そして14:50に質疑応答、15:00に解散の予定となっている。
2日目は当事者やユースを対象としたイベントを実施
2日目は、つながるワークショップ「あつまれ!群馬の子ども・若者たち」を開催。群馬県で暮らす社会的養護を経験した若者と、さまざまなエリアで当事者として活動をしているメンバーで交流を行うイベントだ。
互いに語り合い、「子どもアドボカシー」の活動をどのようなものにしていきたいか、楽しくゆるく考え、繋がりをつくる。
開催日時は11月23日(土)11:00~15:00で、開催場所はecolab cafe(駐車場利用可能)。対象者は群馬県在住の社会的養護経験者、里親家庭、ファミリーホーム、児童養護施設で暮らす高校生など(子ども若者、社会的養護を経験したユースのみ)。参加費は無料だ。
当日は11:00に挨拶・ルール説明、アイスブレイクの「~子ども若者委員会、社会的養護経験者で集まって、自己紹介とゲーム!~」を実施。
12:00に主催側が用意した昼食で昼休憩、13:30に子どもアドボカシーセンター☆ぐんま☆の活動説明「~一時保護所でアドボカシー活動を行っている、アドボカシーセンターの話を聞こう~」を実施。
14:00にワークショップ「~トークセッションごとに分かれて、ゆるゆる語り合おう!~」、15:00解散となっている。
子どもアドボカシーについて興味がある人は、参加申込フォームから申し込みしよう。
■群馬県庁 32階 NETSUGEN
住所:群馬県前橋市大手町1-1-1
■ecolab cafe
住所:群馬県高崎市上並榎町382番地1 群成舎ANNEX bldg 1階
子どもアドボカシーセミナーイベント詳細:https://www.child-advocacy.org/activities/17205
こども若者・経験者とともに作る「心の声を聴くこどもアドボカシー」1日目参加申込フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSehFGiwu1GLUlJKRBd5cNOYQtgHGk3ymR45m0ZD21QwgPjP9g/viewform
つながるワークショップ「あつまれ!群馬の子ども・若者たち」2日目参加申込フォーム(全国子どもアドボカシー協議会への問い合わせ):https://www.qloba.com/forms/8364
(佐藤 ひより)