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【鹿児島県】「海洋散骨お参りクルーズ」「海洋散骨体験クルーズ」、鹿児島湾で開催

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鹿児島県南九州市に本社を構え、遺骨の粉骨・海洋散骨・墓じまい等を行う「縁」が、1月25日(土)、海洋散骨をした人に向けた「海洋散骨お参りクルーズ」「海洋散骨体験クルーズ」を、鹿児島湾で同日開催。

「縁」での海洋散骨の経験者だけでなく、他社での海洋散骨実施者は、緯度・経度が記載された証明書があれば参加が可能だ。

お墓じまいや海洋散骨数が増加

厚生労働省の統計によると、お墓じまいを含む改葬件数は、2010年の72,180件から2020年は117,772件と、10年間で約1.6倍に増加している(※1)。理由としては「身寄りがいない」「お墓を継承する人がいない」「お墓の管理が大変」などが挙げられ、少子高齢化という現代の課題が浮き彫りとなっているようだ。

管理や供養が行われなくなった無縁墓も増加しており、自治体が無縁墓の維持や解体工事を行うために税金が使われるという社会問題にもなっているとのこと。

そんな中、ここ数年、急激にニーズが拡大しているのが“海洋散骨”で、日本海洋散骨協会は、2018年に1,049件だった海洋散骨の件数が、2023年には2,611件と、5年間で2倍以上になっていると公表(※2)している。

「縁」でも、年間100件以上の海洋散骨の依頼があるとのことだ。

海洋散骨を選ぶ理由

近年、海洋散骨が弔いの一つの選択肢となってきている理由としてして挙げられるのは、「故人が(海洋散骨を)希望していた」「お墓のように後継者問題を抱えなくてもいい」など。

そんな中、「子供に迷惑をかけないように墓じまいをしたが、(自身が生きている間は)故人に手を合わせたい」「大切な人が眠る海に手を合わせに行きたい」という声を聞くこともあるという。

寺院の僧侶も乗船


そこで今回、寺院の僧侶にも乗船してもらい、海洋散骨をした人への弔いとしての供養の時間を過ごすことができる「海洋散骨お参りクルーズ」「海洋散骨体験クルーズ」を鹿児島県湾で初開催。「お参りクルーズ」は、僧侶が、海洋散骨した故人への祈りを込めた読経を行う、なかなか得られない貴重な機会となっている。

「海洋散骨体験クルーズ」は、「いつか自身も海洋散骨を希望している」「海洋散骨をしようと考えているが、悩んでいる」など、海洋散骨に興味がある人に向けて開催。実際に海洋散骨をした人の声や、海洋散骨の体験をするにあたっての感想など、普段なかなか聞くことのできない「体験者の声」を知ることができる。

船上で、僧侶の読経・セレモニーを実施

クルーズ当日の1月25日(土)は、10:45までに鹿児島本港フェリーふ頭第3岸壁(桜島フェリーふ頭北側岸壁)に集合し、11:00に出航。


体験希望者は、過去の海洋散骨の映像を見て、お参りの参加者で希望する人は、故人への手紙を書こう。

11:20に現場到着し、僧侶による読経・セレモニーを実施。12:00にセレモニーが終了後、12:30に寄港し、13:00に現地解散するスケジュールだ。

クルーズの体験料は大人11,000円で、二人目以降16,500円。飲料・食べ物は持ち込みことができる。参加定員は先着20名で、申し込みは1月20日(月)まで。定員に達し次第、受付終了となる。

荒天の場合、クルーズは欠航で、出航予定2日前に可否判断される。

新しい選択肢「teraumi」も

また、ニーズが急増している海洋散骨だが、課題もあるとのこと。海洋散骨を終えた後「遺骨を全て海に散骨してしまい、ご先祖様に申し訳ない」と後悔したり、「故人の遺骨に向かって手を合わせる場所が欲しかった」と寂寥感が募ったりする遺族もいるという。


そこで、「縁」では、2023年12月より、“お寺に納骨×海洋へ散骨”する「teraumi」というサービスを開始。遺骨の一部をお寺に納骨し、一部を海洋に散骨するというもので、納骨先は提携寺院から選ぶことができる。

サービス開始当初は、5寺院だった提携寺院も、鹿児島5、福岡8、大分1、佐賀1、熊本3、宮崎1、東京2、大阪1、京都1、滋賀1の24寺院に増え、選択肢が拡大。

これまでは「お寺に納骨する」か「海洋に散骨する」の2つから選ばざるを得なかったが、どちらとも選べるようになったことで後悔のない供養ができるようになった。

「縁」は、今後、ますます広がっていく“新しい供養のカタチ”のひとつとして、「teraumi」が広がってほしいと考えているという。

海洋散骨経験のある人、海洋散骨に興味がある人は、「縁」のクルーズに参加してみては。

「縁」公式サイト:https://en1150.co.jp

(※1)平成22年度および令和2年度 衛生行政報告例 統計表 年度報、衛生行政報告例
(※2)日本海洋散骨協会 協会加入企業散骨施行件数

(佐藤ゆり)

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