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青森県旧浪岡町(青森市)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧浪岡町(青森市)を写真とともに紹介する。
Vol.386/青森県旧浪岡町(青森市)
陸奥湾に面する青森市街地から、南西の方角へ進み、旧浪岡町へ向かう。奥羽本線沿いの道を進む中で、途中には「大釈迦」という駅名があった。釈迦だけでもすごい名前だというのに、大釈迦である。地名の凄みを感じてしまう。
そしてまもなくして、旧浪岡町の市街地に入った。まずは「道の駅なみおかアップルヒル」に立ち寄ってみる。大きな看板には、「おかげさまでアップルヒル27周年」の文字が、りんごの形をした立札に書かれている。立札の形からも文字からも、りんごの産地であることを感じずにはいられない。食事処もあったので、青森県産のりんごを使ったカレーを食べてみることに。ほんのりとりんごの味がした(ような)。むしろ、りんごの主張がない方がカレーとしては良いのだから、バランスが保たれていてとても美味しかった。
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道の駅なみおかアップルヒルへ
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青森県産のりんごが入ったカレーをたべた
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浪岡城跡を歩く
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ダンジョンのようだった
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まちなかを進む
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浪岡駅
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青森の夏だ
また、浪岡城跡と浪岡駅周辺も訪れた。浪岡城は1940年代に築城された中世の城であり、建物は残っていないものの、地図を見ると城の形が分かる。木々に覆われた箇所もあれば、微小な段差や橋もかかっており、ダンジョンのようだった。
浪岡駅はとても綺麗で、やはり駅前のオブジェもりんごがベースになっているようなので、りんごの存在感は増すばかりである。この日、非常に暑い一日だったので、景色の広い道に出ると、広々とした風景の先に大きな入道雲も湧き上がった。青森にとっては、短い夏なのかなと思いつつ、その爽快な景色に圧倒されたのであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
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