
UltrasuperNewは、2026年1月17日(土)〜30日(金)の期間、TAKERU IWAZAKI氏による個展「a perspective」を「UltraSuperNew KURA」で開催する。入場料は無料だが、入場するには事前予約が必要だ。
2026年1月17日(土)17時からはオープニングイベントを実施。TAKERU IWAZAKI氏の親しい友人たちによるDJプレイを披露し、作品と音、そして人が交差するひとときを演出する。
感覚を柔らかく包み込む作品体験を生み出す
同展では、ストリートカルチャーとエレクトロニックミュージック、そして水の流れや木々の静けさといった自然現象から着想を得て、「FLOW(流れ)」を核に、鑑賞者の感覚を柔らかく包み込む作品体験を生み出すという。
会場では、ドローイングを素材として再構成し、構造や可能性を新たな形態として立ち上げることを目指したシリーズを展示。四角い紙に描くことを軸にしてきた制作をあらためて別の視点から捉え直す試みだ。
「ORGM」シリーズと「extract」シリーズ
「ORGM」シリーズは、折り紙から着想を得て、折る・重ねるという行為を通し、自身が描く抽象的なドローイングを物質的なアプローチとして、変形パネルに再構築した作品。紙の折り・重なり・展開といった構造を手がかりに、面から立ち上がる新たな視覚的リズムを探っている。
また、折り紙がもつ“折ることで祈りや願いを込める”という日本的な所作にも重ね合わせ、線と面が折り重なる過程そのものに、静かな意志や願いが宿るような視覚体験を目指しているという。
「extract」シリーズは、自己と他者、個と全体の関係性を視覚的に探求する作品群。通常は四角形であるキャンバスを、始まりも終わりもない“永遠の連続性”と“調和”を象徴する円形へと変換し、存在の循環的なつながりが表現されている。
総柄のドローイングをシルクスクリーンの版で円形パネルに刷ることで、同一の版から生まれながらも、それぞれが固有の個として立ち現れる。同一の源から派生したそれぞれの存在は、相互に関係し合い、全体としてひとつのアイデンティティを形成するのだとか。
このシリーズは、「オリジナリティとは何か」という根源的な問いと、個と全体が織りなす関係性の本質を探る試みでもある。
TAKERU IWAZAKI氏について
TAKERU IWAZAKI氏は、ストリートカルチャーや電子音楽などに影響を受けて創作を開始。
水の流れや樹木の佇まいなど、自然界の現象にインスパイアされ、鑑賞者に没入感をもたらす「FLOW(流れ)」をテーマの1つとして、万物が放つエネルギーを伸びやかな線に集積させる。黒を基調とした線と線がセッションする如く互いに響き合い、緻密に拡がるドローイングを特徴だ。
同氏は、個展をはじめとして、壁画やライブペインティング、DJやファッションブランドとのコラボレーションなど、多岐にわたる媒体で横断的に作品を発表している。
UltraSuperNewについて
UltraSuperNewは、日本とアジアの若者文化の発信地であり、多くの日本ブランドやグローバルトレンドが生まれた原宿で誕生。2016年にシンガポール、2020年にはコロンボにオフィスを開設したほか、近年はアムステルダムにも進出し、アジアを超えた世界展開への第一歩を踏み出した。
UltraSuperNewのミッションは、ミレニアル世代とZ世代の声を代弁し、クリエイティブな作品やギャラリーを通してローカルクリエイティブコミュニティをサポートすること。そして、アジアを代表するインディペンデントクリエイティブエージェンシーネットワークの確立だ。
クライアントやオーディエンス、そしてUltraSuperNewスタッフにとって心に残り、引き込まれるような仕事を生み出し、常に限界を超えて挑戦を続けている。
今回の個展の会場となる「UltraSuperNew KURA」は、アジアのクリエイターがその作品を披露する場を提供し、発表の機会をサポートしている場所だ。
鑑賞者の感覚を柔らかく包み込む作品体験を生み出す、TAKERU IWAZAKI氏の個展「a perspective」をチェックしてみては。
■a perspective
会期:2026年1月17日(土)〜30日(金)
場所:UltraSuperNew KURA
所在地:東京都渋谷区東2-6-18 エポック
休館日:日曜・月曜
入場料:無料
詳細:https://kura.ultrasupernew.com/pages/exhibition/takeru-iwazaki
「UltraSuperNew KURA」公式HP:https://kura.ultrasupernew.com
UltraSuperNew公式HP:https://ultrasupernew.com
(Higuchi)