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zeteoh、製造現場の自律化を加速する「空間AI」の基幹技術で特許取得

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スマホ一台で「隠れたノウハウ・移動の無駄」を可視化。産業界におけるオペレーションに革新を。

産業向けAIを開発するzeteoh(ゼテオ)株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:ヤン・リギリ)は、製造現場で「人・ロボット・資材が、いつ、どこで、どのように動いているか」という一連の活動をリアルタイムに把握する基盤技術「空間AI(Spatial AI)」において特許を取得しました。

これは、これまで困難だった「インフラ不要での高精度な位置測位」を実現するものです。労働力不足が深刻化する製造業において、限られた人員で生産性を極大化する「自律型工場」への転換を強力に支援します。事業推進・特許取得に関しては、東京都のスタートアップ支援事業「Tokyo NEXT 5G Boosters Project」の令和6年度開発プロモーターとして採択された株式会社アドライトの多角的な支援を通じて実現しました。

■空間AI(Spatial AI)とは
空間AIとは、現実世界の物理的なオペレーションデータでトレーニングされる人工知能です。施設内で人、ロボット、および資材がどのように移動し、相互作用するかをデジタル上でリアルタイムに理解・予測します。
テキストを理解する「言語AI(LLM)」、画像を理解する「ビジュアルAI」に対し、空間AIは「空間と動き」を理解します。これにより、これまでブラックボックスだった現場の動態を可視化し、最小限の人員で生産性を極大化する「自律型工場」への転換を可能にする、次世代の産業基盤技術です。

■工場のオペレーション最適化に寄与:100人規模の工場で年1.6億円相当の改善に相当。
日本の産業労働力は2040年までに20%減少すると予測される一方[1]、国内生産への回帰(リショアリング)が加速しています。この矛盾を解決する「自律型工場」の実現には、現場の正確な動態データを詳細に把握してオペレーションを最適化することが不可欠です。
マッキンゼー&カンパニーのレポート[2]を参考にzeteohが推算したところによると、製造現場の作業の最大30%が「非生産的な移動や探索」に費やされています。これは100人規模の施設で年間約1億6500万円の損失に相当します。これまでは、これらの可視化・理解には高価なハードウェア設置が必要であり、データ化が進んでいませんでした。

■ なぜAIは「工場」を理解できなかったのか?
ChatGPTに代表される大規模言語モデル(LLM)は、インターネット上の膨大なデータを学習し、事務作業のあり方を変えました。しかし、工場の現場では「作業員がどう動き、どこにボトルネックがあるか」という現実世界の物理的な動態データはインターネット上のどこにも存在しません。 この「物理データの欠如」こそが、製造業におけるAI活用が予知保全などの限定的な範囲に留まっていた主因です。

■ 空間AIの実用化:第一弾として「インフラ不要の位置測位」を提供
zeteohは、空間AIを「TRAILS」という空間インテリジェンス・プラットフォームを通じて提供します。 TRAILSを通じて利用できる最初の機能は作業員の位置測位です。これは、ビーコン、カメラ、またはセンサーを設置することなく、施設内の人々の位置を特定するものです。 実際の現場では、作業スタッフがスマートフォンを携帯し、アプリを導入して数時間~数日という短期間で運用を開始できます。 このシステムは、多額の設備投資を必要とする従来のビーコンベースのソリューションに匹敵する「1~2メートル」の精度を達成しています。「TRAILS」は導入初日から、インフラ投資が必要なくスマホ一つで、速やかに現場の「見えない損失」を可視化します。


インフラ不要の空間インテリジェンス・プラットフォーム「TRAILS」

■ 「TRAILS」がもたらす価値:測位から自律化へ
空間AIは以下の機能を順次展開します。
- リアルタイムのタスク割り当て : 誰がどこにいて、次に何をする必要があるかという理解に基づいて、自動的に作業員とロボットを最も必要とされる場所へ指示します。
- 生産状況の認識 :生産ラインで作業する人々の移動パターンから、生産ラインが正常に稼働しているか、遅れているか、異常が発生しているかを可視化します。
- 生産状況に合わせたレイアウト最適化 :作業量の変化に応じて、最も効率的な通路や作業エリアの区分け(ゾーニング)をリアルタイムに再設定。常に最短動線で作業ができる環境を提案・維持します。
- 瞬時に資産の位置を特定 :タグ付けされた道具、カート、または機器を施設内で瞬時に見つけ出し、現在、移動の無駄の大きな割合を占めている「探す時間」をゼロにします。
- 安全監視 : 危険エリアへの侵入や作業員の疲労を検知し、インシデントが発生する前にアラートを発し、事故を未然に防ぎます。


「TRAILS」がもたらす価値:測位から自律化へ

■ 創業者兼CTO ヤン・リギリのコメント
ChatGPTはインターネット上のデータから学習しましたが、私たちの空間AIは実際の工場現場から学習します。この技術は、言語モデルが現代のオフィスにとって不可欠になったように、製造業の未来にとって不可欠なインフラになると確信しています。

■「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」とは
東京都では都内スタートアップ企業が、都心部から郊外・山間部、離島を持つ東京というフィールドを活かしながら世界で通用する競争力を磨き、5Gをはじめとした次世代通信技術を活用した新たなビジネスやイノベーションを創出し、都民のQOL(Quality of life)向上に寄与する有益なサービスを創出するとともに各スタートアップ企業の企業価値向上を目指しています。
本事業は、東京都と協働して支援を行う事業者を開発プロモーターとして募集・選定し、スタートアップ企業に対し多角的な支援を行います。開発プロモーターは、3ヶ年度にわたり支援先スタートアップ企業等の開発・事業化を促進するため、連携事業者(通信事業者や実証フィールド提供者、研究機関、VC・金融機関等)と連携しながら、資金的・技術的な支援やマッチング支援等を行います。支援先スタートアップ企業は、開発プロモーター等の支援を受けながら、次世代通信技術等を活用した製品・サービスの開発および事業上市を目指します。
▼詳細はこちらをご参照ください
(本事業Webサイト): https://next-5g-boosters.metro.tokyo.lg.jp/

■ zeteoh株式会社について
2020年設立。物理空間における「人の動き」や「業務プロセス」のデータ化という、産業の自律稼働における最後にして最大のフロンティアを、独自の空間AI技術で切り拓く日本発のディープテック・スタートアップです。

世界108カ国・4,800社以上の応募の中から、世界で最も権威あるディープテック・コンペティション「Hello Tomorrow」において、優れた革新性を持つスタートアップとして「Deep Tech Pioneer」に選出。インフラ投資を90%削減し、既存のスマホだけで導入可能な空間AIプラットフォーム「TRAILS」を展開しています。

JETRO、仏STATION F、Creative Destruction Lab Paris、米Industry 4.0 Acceleratorなど、国内外の有力プログラムに採択。アドバイザーには、カール・グスタフ・エクルンド氏(元ボルボジャパンCEO)やサミール・ハムーディ氏(元Google Mapsマネージャー)を迎え、グローバルな体制で製造現場のDXを加速させています。
公式サイト: https://www.zeteoh.com
出典:[1] 独立行政法人 労働政策研究・研修機構「2023年度版 労働力需給の推計」https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2024/284.html
[2] McKinsey & Company "Designing data governance that delivers value." Designing data governance that delivers value https://www.mckinsey.com/capabilities/tech-and-ai/our-insights/designing-data-governance-that-delivers-value

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