「ジャパン・レジリエンス・アワード2016」
くにうみアセットマネジメント株式会社、GEエナジー・フィナンシャルサービス、東洋エンジニアリング株式会社、株式会社中電工の4社が出資する特別目的会社(SPC)「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」(代表社員:くにうみアセットマネジメント株式会社)が岡山県瀬戸内市錦海塩田跡地に日本国内最大級となる約230MW のメガソーラー建設を進めている「瀬戸内Kirei太陽光発電所建設プロジェクト」に関して、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催の「ジャパン・レジリエンス・アワード2016」の「先進エネルギー自治体大賞」部門に応募した瀬戸内市が、ファイナリスト18自治体の中に選出され、2016年2月2日にイイノホール(東京都千代田区内幸町)で最終プレゼンテーションを行いました。
「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、全国各地で展開されている次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを発掘・評価・表彰する制度として2014年 11月に創設されました。
第2回目となる今回は、「企業・産業部門」、「地方自治体部門」、「教育機関部門」、「NPO・市民活動部門」の4部門に加え、自治体が積極的に関与した先進的エネルギーシステム構築に取組む事例を表彰する「先進エネルギー自治体大賞」が新設されました。
今回、瀬戸内市が本太陽光発電プロジェクトを軸として推進する「太陽のまちプロジェクト」の取り組みに関して、「先進エネルギー自治体大賞」にエントリーし、ファイナリストとして18自治体のひとつに選出されました。 最終審査結果は、3月15日(火)に東京都内で行われる「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)2016」の表彰式にて発表されます。
瀬戸内市の武久市長は、最終プレゼンテーションで次のように力強く語りました。
(画像:最終プレゼンを行う武久市長)
「『太陽のまちプロジェクト』は私たち市の職員がまちの運命を、事業者のみなさんが社運を、そして、私が政治生命をかけて取り組むプロジェクトです。
私たちの瀬戸内市は小さなまちです。かつて東洋一といわれた500ヘクタールの広大な塩田があり、製塩事業者が破産し、海面より低い塩田跡地が放置される事態が生じました。そのままでは防災上も支障があり、瀬戸内市が塩田跡地を2億3千万円で購入し、太陽光エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し、日本最大級のメガソーラーの事業を誘致しました。
市は25年間の土地貸付料として総額約100億円の収入を得ます。その収入を『太陽のまち基金』とし、100億円のうち60億円を塩田跡地の維持管理費用に、残りの40億円をまちづくり、インフラの整備に充てていきます。事業者にさらに32億円の負担をしていただき、中央排水路の整備、排水ポンプ増設・非常用発電機、津波対策としての新設防潮堤設置、堤防補強等の地域の安全・安心の継続的な確保し、地球温暖化防止対策、環境保全・自然との共生、まちの発展に努めて参ります。
メガソーラーの発電出力は約230MW。塩田跡地の約半分の土地、約265ヘクタールを利用し、プロジェクトファイナンスによる投資家の出資とシンジケートローンにより、総事業費1,100億円の大規模なプロジェクトになりました。また、瀬戸内市のCO2総排出量の約半年間となる192,000tを削減する効果があります。
私たちはこの取り組みを通じて、子供たちに夢を与えられるようなまちにしたいと思います。どこの自治体でもできる事業だと思います。できるか、できないかはまちと事業者のみなさんがリスクを取るかどうか、これにかかっていると思います。」
■ 先進エネルギー自治体サミットについて
東日本大震災を経験した現在、来る自然災害の脅威に備え、日本におけるエネルギー基盤の強靱化が重要な課題となっています。また、電力・ガス自由化のスタートを控え、地方自治体の新電力参入も進み、再生可能エネルギーや地域分散化エネルギー等に対する注目がますます高まっています。現在、安倍政権の下でまさに両輪として推進されている国土強靱化と地方創生は、国だけでなく、まさに地方自治体が主体となって取り組むべきものとして注目されていますが、防災やBCP、環境性や安全性の観点から“エネルギーの地産地消”も大きなキーワードとなっています。
「先進エネルギー自治体サミット」は、このような社会背景より、エネルギーの多様化と地域分散型エネルギー、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス等再生可能エネルギーの推進、地域資源の利活用と雇用の創出、新電力ビジネス、スマートコミュニティ形成事業など、最新技術や産官学による最新事例の紹介も含め、自治体へ向けた幅広い情報提供を行うと共に、国民的関心を高めることを目的として一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が開催。
■ 「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」とは
「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、全国で展開されている次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを発掘、評価、表彰する制度として、2014年11月に創設。“強くてしなやかな国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等”を実施している企業・団体からのエントリーを募集。
募集部門は、「企業・産業部門」、「地方自治体部門」、「教育機関部門」、「NPO・市民活動部門」の4部門で、部門毎に金賞、最優秀賞、優秀賞、優良賞を表彰する他、全エントリーの中から、グランプリと特別顧問賞/特別賞を選定・表彰。新設の「先進エネルギー自治体大賞」に加え、「協賛団体賞」を設置し、より多くの先進的な事例を表彰。
第1回の「レジリエンスアワード(強靭化大賞)2015」には208件の応募があり、表彰式を2015年3月15日(日)、仙台市民会館にて開催(国連防災世界会議の併催イベントとして開催)。
(出典:一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会ホームページ、プレスリリース)
■ 「瀬戸内Kirei太陽光発電所建設プロジェクト」 概要
瀬戸内Kirei未来創り合同会社は、2019年春の発電事業開始を目指して約500haの塩田跡地のうち約265haに瀬戸内Kirei太陽光発電所を建設中です。事業用地の所有者である瀬戸内市とは、施行協定及び土地賃貸借契約を締結し、再生可能エネルギーの普及だけでなく地域の発展、安全安心、自然との共生を目指して事業を進めています。
(画像:瀬戸内Kirei太陽光発電所 完成予想図)
【特別目的会社「瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社」の概要】
瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社
所在地: 岡山県瀬戸内市邑久町尻海 4382 番地 3
代表社員: くにうみアセットマネジメント株式会社
会社設立年月日: 2012 年 8 月 17 日
ホームページ : www.setouchimegasolar.com
英語サイト: www.setouchimegasolar.com/en/
【出資各社の概要】
GE エナジー・フィナンシャルサービス(EFS ジャパン B.V.の親会社)
所在地: 800 Long Ridge Road Stamford, CT 06927 U.S.A
代表者: David Nason, President and CEO
事業: エネルギー関連ファイナンスサービス
会社設立年月日: 2004 年
資本金: 160 億円(2013 年 12 月 31 日現在)
東洋エンジニアリング株式会社
所在地: 千葉県習志野市茜浜 2 丁目 8 番1号
代表者: 取締役社長 中尾 清
事業: 産業施設の設計、調達、建設、運転支援等を行う総合エンジニアリング業
会社設立年月日: 1961 年 5 月 1 日
資本金: 181 億 9 千万円(2015 年 3 月 31 日現在)
株式会社 中電工
所在地: 広島県広島市中区小網町 6 番 12 号
代表者: 代表取締役社長 小畑 博文
事業: 電気設備工事をはじめとした総合設備エンジニアリング業
会社設立年月日: 1944 年 9 月 29 日
資本金: 34 億 8 千万円(2015 年 3 月 31 日現在)
くにうみアセットマネジメント株式会社
所在地: 東京都千代田区丸の内 3 丁目 4 番 2 号 新日石ビル 3 階
代表者: 代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO) 山崎 養世
事業: 再生可能エネルギー発電および理想の地域作り
会社設立年月日: 2012 年 2 月 16 日
資本金: 2 億 5 千万円(2015 年 4 月 1 日現在)