「音声AI × 音声医学」の連携で、未来の医療を担う人材育成に貢献

音声認識AI「mocoVoice」を開発・提供するmocomoco株式会社(代表取締役CEO 田中康紀、以下mocomoco)は、この度、公益財団法人颯田医学奨学会(理事長 加我君孝)の理念に深く共感し、同財団への寄付並びに、本年10月に開催された「集い」にて当社代表の田中が講演を行いました。
当社は、コア技術である音声言語AIを通じて医療現場のDX支援をしており、音声言語医学をはじめとする医療技術、医療を担う人材の育成に協力してまいります。
<支援の背景>
mocomocoは、「現場で使える品質」を追求した音声認識AI「mocoVoice」を通じて、議事録化等の医療業務の効率化支援をしてきました。
実際の医療現場における複雑な「声」の課題や深い知見に触れる中で、当社の音声言語AIのさらなる進展には、工学的なアプローチだけでなく、人間の聴覚や発声に関する音声言語医学の知見との融合が鍵であると確信いたしました。とりわけ、その先駆者として今日の音声学の礎を築かれた颯田琴次先生の功績は、私たちにとって大きな指針となりました。
本支援は、颯田先生への深い敬意と、その遺志を継ぐ未来の医師を育成したいという想いから決定いたしました。音声技術で社会貢献を目指す企業として、技術の根幹となる医学分野の発展を支えることは、私たちの重要な使命であると考えております。
<「集い」にて講演と交流:AI技術と医学の対話>
本支援に合わせ、今年10月に開催された颯田医学奨学会の「集い」に当社代表の田中が登壇いたしました。 「声のAIで支える未来の医療」をテーマに講演を行い、最新のLLM(大規模言語モデル)の基礎知識から、音声言語AIが臨床や研究の現場をどう支えているかについて、お話しさせていただきました。

颯田医学奨学会「集い」にて講演を行う 代表取締役CEO 田中康紀

颯田医学奨学会「集い」講演スライド

会場との活発な質疑応答の様子
会場には多くの医学奨学生が参加し、講演後にはAIと医学に関する活発な質疑応答や意見交換が行われました。この交流を通じ、両分野が手を取り合うことで拓かれる未来への確信を深める、貴重な機会となりました。
<公益財団法人颯田医学奨学会 / 颯田琴次先生について>

颯田琴次先生
公益財団法人颯田医学奨学会は、日本の音声・聴覚研究の第一人者であった颯田琴次先生(東京大学名誉教授、日本音声言語医学会 初代会長)の遺志と遺産を基に、1976年に設立された財団法人です。 颯田先生は、「音響刺激による耳殻反射運動」で学位を取得後、昭和10年に東京大学に音声言語障害診療部門を開設。「声」に関する実験的研究を重ね、今日の音声学に通ずる科学的基盤を構築されました。
颯田医学会は、将来、医師として社会に貢献する志を持つ、学業・人物ともに優秀な医学生に対し、返済義務のない給付型奨学金を提供しています。経済的支援に留まらず、年3回の「集い」を通じて奨学生同士やOB/OGとの交流を促し、医師に求められる人格的素養と学問的知識を広く身に付けられる環境を提供しています。これまで280名を超える奨学生が卒業し、臨床、研究、教育、行政など多方面で活躍しています。
<mocomoco株式会社 代表取締役CEO 田中康紀 のコメント>

mocomoco株式会社 代表取締役CEO 田中康紀
音声AI技術で、医療の未来を担う人材育成に貢献私たちは音声をAIで解析することで、医療の現場の支援をしています。近しく音声と医学という分野において、その礎を築かれた颯田琴次先生の功績、そして未来の医療を担う人材を育むという颯田医学奨学会の崇高な理念に、感銘を受けました。先生の遺志を継ぎ、明日の医療を創造する学生の皆様の一助となる機会をいただけたことを、大変光栄に思います。
今回の支援を機に、私たち自身も音声AIと音声学の連携を加速し、医療現場の課題解決に貢献するよう、一層の努力を続けてまいります。
<mocoVoiceについて>

「mocoVoice」は、医療期間をはじめとする「現場の声」に応える形で誕生した音声認識AIです。
議事録作成も話者分離もこれひとつで対応可能な、次世代の音声認識AIサービスとなっています。
mocoVoiceの主な特徴
- 高品質な文字起こしAI:
音声AIと言語AIを活用した独自のアルゴリズムにより、医療用語を含む専門用語を正確に認識します。
- カスタマイズ可能な議事録・要約AI:
SOAP形式など議事録フォーマットのカスタマイズが可能です。紙議事録をご利用でも、同じフォーマットで議事録をまとめます。
- チーム共有:
チームで音声認識データを共有できるため、部署や法人単位で現場の引き継ぎが簡単にできます。
- オンプレミス対応:
セキュリティや機密情報を扱う業界向けに、クラウドを使わず安全にデータを処理できるオンプレミス環境も提供可能です。
<今後の展望>
mocomocoは、今回の支援を第一歩とし、今後も音声言語医学および医療分野全体の発展に貢献できるよう、活動を続けてまいります。音声AIと音声医学の連携がもたらす可能性を追求し、医療従事者の皆様、そして患者様の双方にとって価値あるソリューションを提供することで、より良い社会の実現を目指します。
<公益財団法人颯田医学奨学会>

名称:公益財団法人颯田医学奨学会
所在地:東京都文京区湯島4-11-16 秀和湯島レジデンス412
理事長:加我 君孝(東京大学名誉教授)
設立:1976年3月
事業内容:医学生に対する奨学金の給付事業
公式サイト:https://sattaigaku.or.jp/
<mocomoco株式会社>

代表者:代表取締役CEO 田中康紀
本社:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目20-19 イナダビル302
HP:https://www.mocomoco.ai/
広報担当 メール: contact[at]mocomoco.ai([at]は@に置き換えて下さい)