愛知県豊橋市の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)で8月28日(日)、アジアゾウやゾウの飼育などを学ぶ全5回の「のんほいゾウオロジー特別講座」が開講しました。
1時限目は「保健」。受講した来園者の皆さんは、飼育員が行っている目視によるゾウの健康評価に挑戦しました。太り気味、それとも痩せ気味…?さて、結果はいかに。

のんほいパークでは、ゾウの習性に適した「群れ飼育」が可能な国内最大級の広さを誇る放飼場とプールを備え、アジアゾウ6頭を飼育しています。
そこで、講座を通じ、のんほいパークがアジアゾウのために実施している取り組みや飼育員について楽しく学んでもらおうと、授業仕立ての講座を企画しました。
最初の授業「保健」で実施したのは、目視によるゾウの健康評価「ボディーコンディションスコア」です。

「首から背中」「肩甲骨」「肋骨」「腰骨」、尻尾の前方部分「尾根」の五つの部位ごとに、どのくらいの脂肪が付いているのか観察して、太り気味か、普通、痩せ気味かなどを判断します。
この日は、雌の「チャメリー」(31歳)の体型を、飼育員の説明を聞きながら、集まった子どもから年配者まで約50人で評価しました。

首から背中の部分では、首と背中の間のくびれ、谷間を観察。
「くびれがあり、谷間がしっかりわかる」「首は太っていて、谷間はない」など5項目の中から、受講者の評価が最も多かったのは「くびれはあるが、谷間はもはや見えない」でした。
肋骨部分では「全体的に肋骨がはっきり見える」「肋骨は見えない」など5項目のどの項目に該当するのか、脂肪の付き具合を見て決めました。
このように5つの部位すべてを評価した結果、チャメリーの体型は「普通体」となり、飼育員による健康評価と同じ結果となりました。
このボディーコンディションスコアは、今後の食事量など飼育管理に生かせます。
例えば、普通体であれば、冬場に向けて寒さに耐えられるよう脂肪を付けて、少し太り気味にしようということになります。
ゾウが好きで、のんほいパークのホームページを見て愛知県一宮市から家族と来た小学5年生の男の子は「ゾウの健康評価のやり方が『こうやってやるんだ』とよくわかりました」と話し、他の動物園にはない授業に喜んでいました。

今後、特別講座は9月から12月まで月1回開講し、ゾウ学を勉強できます。
講座は小学生高学年以上向けになりますが、1回のみの参加でも楽しめますので、気軽に受講してみてはいかがでしょうか。
▶︎今後のゾウオロジー特別講座◀︎
【9月】2時限目「生物」
アジアゾウの飼い方~ハズバンダリートレーニングとゾウの飼育方法~
準間接飼育の解説と柵越しに行うゾウの日常ケアの様子をYouTubeで生配信します
【10月】3時限目「遠足」
飼育のココロは親心~採餌エンリッチメントと飼育員の努力~
梅田川河畔まで散歩し、葦の採取と外来種の有効活用について解説。おいしいエサを用意するための涙ぐましい努力について話します
【11月】4時限目「体育」
なりきり大運動会!~アジアゾウや飼育員になってみよう~
飼育員の作業やゾウの生態にちなんだ種目を開催。“ゾウメダル”は誰の手に!?
【12月】5時限目「テスト」
あなたもゾウオロジスト!~ゾウにまつわる大クイズ大会~
過去4回の講座の内容を中心に出題します。目指せ、キングオブゾウオロジスト!
※詳細は、開催月にのんほいパークのホームページでご案内します。
https://www.nonhoi.jp