~沿線の風景に響き自然に映える車体、山陰の我が家のようにくつろげる空間~
JR西日本グループでは「JR西日本グループ中期経営計画2022」に掲げる、地域共生の深耕に向けて新幹線を基軸とした広域鉄道ネットワークの磨き上げの取り組みを進めています。この度、2024年春以降に山陰・山陽エリアを結ぶ特急「やくも」に投入予定の新型車両(273系特急形直流電車)の車両デザインが決定しましたのでお知らせします。
デザインコンセプト
「沿線の風景に響き 自然に映える車体、山陰の我が家のようにくつろげる空間」


ロゴ・シンボルマーク

車両エクステリアデザイン

車両インテリアデザイン
(1)グリーン車

明るく空間の広がりを感じられる黄色ベースに、富と長寿の象徴とされる亀の甲羅をイメージした「積石亀甲」模様をあしらい、亀にまつわる伝説や地名が多い山陰の文化・風土を演出
(2)普通車

沿線の山々をイメージした緑色ベースに、古来から神事に用いられ、人を守る魔除けの意味もある「麻の葉」模様をあしらい、沿線の自然・風土を演出
(3)グループ席


鉄道車両の特性を活かし、大きな窓からの車窓が楽しめ、向かい合える座席構成、フラットにできるシート、
大型テーブルと緩やかな仕切りで適度なプライベート空間とした「グループ席」を新たに設け、くつろぎを演出
デザイン監修
株式会社イチバンセン(デザイナー川西康之氏) + 近畿車輌株式会社デザイン室
新型車両の主な特徴
(1)安全性・安定性
・防犯カメラの設置による車内セキュリティ向上
・車体の衝突安全対策、機器の二重系化等
(2)快適性
・新たに開発・実用化した、国内初となる「車上型の制御付自然振り子方式※」による乗り心地の向上
※車上の曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、適切なタイミングで車体を傾斜させる(当社、鉄
道総合技術研究所、川崎車両の共同開発)
・座席間隔の拡大、座り心地を改善した座席の採用
・空気清浄機の搭載、抗菌・抗ウイルス加工による安心した車内環境づくり
(3)バリアフリー・利便性
・車椅子スペースの拡大、多目的室の設置など幅広いご利用層を意識した設備の充実
・車内Wi-Fi、全席コンセント、大型荷物スペース設置
(4)環境負荷の軽減
・よりエネルギー変換効率に優れたVVVF制御装置、LED照明等による省エネ化
運行区間
岡山駅~出雲市駅
投入車両数
44両(4両×11編成)
営業開始時期
2024年春以降、営業運転開始予定
今回ご案内の取り組みは、SDGs目標の7番、9番、11番、13番に貢献するものと考えています。
