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「芸術新潮」4月号は近代美人画の巨匠・鏑木清方を大特集!

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誰もが釘付けになる、清方描く美人がまとう気配の正体は?鏑木清方の代表作6作品を“精読”することで、画家と文学の深い関係に迫ります!

3月25日発売の「芸術新潮」4月号は、今年没後50年を迎える近代美人画の巨匠・鏑木清方(かぶらき・きよかた)を83ページにわたって大特集。メインテーマは「清方と文学」。画業を代表する6作品を“精読”することで、画家と文学との関わりを深掘り! 明治・大正の文芸誌等のグラビアを飾った清方描くヒロインたちも、あらすじ付きで紹介します。

 この春、もっともアツい近代日本画家といえば、鏑木清方をおいてほかにいないでしょう。日本のアートシーンで美人画がブームとなるなか、2018年には長らく行方不明となっていた “幻の名作”《築地明石町》が突如世に再登場。また、今年画家の没後50年を迎え、今まさに東京から京都へ巡回する大回顧展「没後50年 鏑木清方展」が開催されています。そんな中、本誌が注目したのは「清方と文学」です。

 清方の絵はしばしば物語る絵画と評されてきました。そのとおり、《曲亭馬琴》には歴史小説の趣があるし、《一葉女史の墓》に漂うのは濃密な幻想小説の香り。《三遊亭円朝像》は伝記作品、《朝夕安居》は随筆で、《築地明石町》はまさに一篇の詩ではありませんか!

 というわけで、清方と文学との関係をもっと掘り下げるべく、本特集では東海大学の篠原聰先生に“美人”が描かれた6作品の“精読”をお願いしました。清方作品が「物語る」と形容されるのは、単に出発点が挿絵画家であったから、また画家自身が文学好きであったからというだけではありません。美人画も含めた作品全般に通底するのは、市井の営みをあたたかな目でみつめる清方の文学者的・批評家的なまなざしです。その源泉となる画家の生い立ちや文学との出会いも解説していただいています。

 もちろん、もっと直接的な文学とのかかわりとして、文芸誌の口絵等を飾った版画についてもしっかり10ページにわたって紹介します。こちらの解説は作家の坂本葵さん。ハイカラな美少女から蠱惑的な悪女、サドマゾ小説のヒロインまで、本画とは異なる清方ワールドをどうぞお楽しみください。

 また、スペシャルゲストとして、清方の孫にあたる根本章雄さん、根本信子さんご兄妹のインタビューも掲載。「おじいちゃん」としての画家の素顔を知れば、そのまなざしの本質にさらに近づくことができるでしょう。

■鏑木清方(かぶらき・きよかた)
日本画家。1878年、東京の下町に生まれ育つ。父は戯作者でジャーナリストでもあった條野採菊。新聞や文芸雑誌の挿絵画家として活躍した後、本画制作に軸足を移し、おもに美人画や、江戸明治の風俗を追想する作品を描いた。戦後は鎌倉に転居。絵筆のみならず文筆も揮い、1972年に同地で没する。2019年には半世紀近く行方がわからなくなっていた近代美人画の最高峰《築地明石町》が東京国立近代美術館に収蔵され、44年ぶりに公開されて話題を呼んだ。現在、大回顧展となる「没後50年 鏑木清方展」が開催中(3月18日~5月8日 東京国立近代美術館/5月27日~7月10日 京都国立近代美術館)。

■書籍データ
【タイトル】芸術新潮 2022年4月号
【発売日】2022年3月25日(金)
【造本】A4変型 無線とじ
【定価】1500円(税込)
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/geishin/

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