~改善の兆し無く、前年を下回る結果に~
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)と警察庁は合同で、10月1日(土)~10月10日(月・祝)までの間、「シートベルト着用状況全国調査」を実施し、その結果を公表しました。
京都府下、シートベルトの運転席着用率は一般道路では98.8%(全国平均98.5%)、高速道路99.3%(全国平均99.5%)で、助手席着用率でも90%を超え全国平均並みとなりました。
しかしながら、全国で後部座席におけるシートベルト着用率が、一般道路で36.0%(前年比0.9ポイント増)、高速道路等で71.8%(前年比0.5ポイント増)と2002年の合同調査開始以来、共に過去最高となる中、京都府下の一般道路の後部座席におけるシートベルト着用率は25.0%(前年27.7% 2.7ポイント減)、高速道路等に関しては57.7%(前年71.4% 13.7ポイント減)となり、共に全国平均を大きく下回る結果となりました。
後部座席のシートベルト着用率が運転席や助手席の着用率と同レベルまで向上しない原因の1つとして、平成20年(2008年)6月1日から、後部座席のシートベルト着用が義務化となりましたが、後部座席でシートベルト着用を怠った際でも、高速道路では違反点数が発生しますが、一般道路では、違反点数は発生せず口頭注意となり反則金もありません。罰則による抑止力が少ないことも考えられます。
しかしそれ以上に、後部座席でのシートベルト非着用の危険性についての理解が不十分であることが最大の理由として挙げられます。

【後部座席でシートベルトを着用しなかった際の危険性】
車内の構造物(ピラーやシートなど)に激突し、自らが傷害を負う危険性
運転者や助手席同乗者へぶつかり、危害を加える危険性
窓などから車外に放出される危険性
JAFでは乗員の安全を確保するため、後部座席同乗者にも自発的にシートベルトを着用するよう、全席シートベルトの着用、並びにチャイルドシートの使用について、今後もさまざまな啓発活動を続けていきます。
■添付資料:シートベルト着用状況全国調査結果2016年
「シートベルト着用状況全国調査(2016年)」の詳細報告書(PDFファイル)のダウンロードはこちらから→http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/data/index.htm
■参考ページ: 後席シートベルトの重要性
→http://www.jaf.or.jp/eco-safety/rearseat_safety/index.htm