ペースメーカーやパッチ型センサに最適

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、医療用のウェアラブル機器・埋込型機器に最適な、超低消費電力、信号処理機能、超小型サイズを兼ね備えたMEMS加速度センサ「MIS2DU12」を発表しました。
生体適合性を備えた材料と製造プロセスで生産されたMIS2DU12は、パワーダウン・モードでわずか20nA、アクティブ・モードでわずか1µA未満の消費電流を特長とし、心臓モニタやペースメーカーなどの埋込型機器において長い動作寿命を実現します。わずか0.74mmの薄さと2 x 2mmの実装面積を実現しているため、パッチ型センサの超薄型・軽量化と着け心地の向上も可能にします。
血糖値モニタやその他の生体パラメータ・センサなどのパッチ型センサでは、MIS2DU12のセンサ・フュージョンにより、巨視的な動きや周囲環境ストレス下でさえ、高い精度を保つことができます。そのため、これらのアプリケーションは微小動作に対する高い感度と高い電力効率のメリットが得られます。専用のモーション処理エンジンを内蔵し、自由落下やウェイクアップ、シングル / ダブル・タップ、およびアクティブ / 非アクティブの検出に加え、6軸 / 4軸方向検出も可能です。また、自己検査機能と温度センサも搭載しています。
イベント検出やウェイクアップのためのモーション処理回路を集積するMIS2DU12は、アンチエイリアス・フィルタを備えており、出力データの品質を最大限まで高めることができます。このフィルタで振動源を帯域外へ除去することにより、ホストのアプリケーション・プロセッサの負荷を軽減し、システム全体の消費電力を削減します。このセンサの消費電流は、1.6Hzの出力データ・レートという超低消費電力のアクティブ・モードではわずか0.47μA、アンチエイリアス・フィルタを有効化したノーマル・モードでの動作時でも5.6µAまで抑えられます。
MIS2DU12は、±2g / ±4g / ±8g / ±16gから選択可能なフルスケール、1.6Hz~800Hzの出力データ・レート、-40°C~+85°Cの広い動作温度範囲を備えています。128レベルのFIFOバッファを集積しており、大容量のデータストレージと優れた柔軟性を実現し、システムの消費電力削減に貢献します。
迅速に評価を開始できる「STEVAL-MKI255A」アダプタ・ボードも用意されています。MIS2DU12センサを搭載したこの評価ボードは、標準のDIL24ピン配置を備えているため、「STEVAL-MKI109D」評価ボードと組み合わせて使用できます。この評価ボードには高性能32bitマイクロコントローラが搭載されており、STの「MEMS Studio」GUIを利用できます。
MIS2DU12はプラスチック製LGAパッケージ(2.0 x 2.0 x 0.74mm)で提供され、2026年上半期末までに入手可能になる予定です。単価は、1000個購入時に約9ドルです。また、評価ボード「STEVAL-MKI109D」も入手可能です。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STによる医療用モーション・センサの新製品は、ニュルンベルグ(ドイツ)で開催されたEmbedded World 2026(3月10日~12日、ホール4A、スタンド148)にて展示されました。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約48,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
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